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水原とほる
キャラ文庫
新藤まゆり
⭐️⭐️

対暴力団担当刑事 × 元ゲリラ少年兵

刑事
過去
年の差
クール攻
無口受
Hシーン少なめ


政府の人質交換により
日本国籍を持つ
元ゲリラ少年兵アンジェロ(受)の
身元引き受け人となった真淵(攻)。
 真淵がアンジェロの引受人となったのには
過去の贖罪があった。
  刑事でありながら、アンジェロの父親であった
暴力団幹部の横山と親友とも言える
深い友情で結ばれていた。彼の遺児である
アンジェロに普通の幸せな暮らしを
取り戻して見守るとが横山への供養になると
アンジェロを引き取るが、
過酷な紛争地域でのゲリラ兵としての
刷り込まれた思考は
なかなか拭い難く…

 そんな中、横山を敬愛し真淵を恨む
暴力団幹部の男に
アンジェロの存在を知られて…


真淵とアンジェロのBL描写さえ
なければこのまんま
映画にできそうな
良質なストーリーです。
アンジェロのトラウマ
真淵達対暴力団担当刑事の
ひりついた日常の風景、
どれを取っても
映像が眼に浮かぶような
丁寧な描写です。
個人的には全くBL関係ありませんが
真淵の職場での
上司や先輩との会話のやり取りが
刑事ドラマを見てるような
興味が掻き立てられて
とても良かったです。
BL要素は薄いので
一つの刑事モノ小説としてや
『菊次郎の夏』的な人情ドラマとして
楽しんでいただけたら
良いのでは、と思います。
一読の価値あり。

さすが闇社会書かせたら
随一の水原先生だな

早く落ち着いて下さいませ。