西野花
リリ文庫
Ciel
⭐️
1 娼館のオーナー
2 ホテル関連企業社長で馴染み客 × 落ちこぼれ娼妓
なんちゃって遊郭ファンタジー
2攻+受1
調教愛
モブレ輪●注意
高級男娼館で働く緋桜(受)は、うだつの上がらないお茶っぴき。
唯一の馴染み客の綾部(攻2)だけが頼りの綱だ。
街で見かけた捨て猫を助けて代わりに面倒を見てくれたとても恩のある大事な人だ。
彼とは別にもう1人、緋桜にとって忘れられない男がいる。 それは緋桜を水揚げして名前をくれた男、そして初めてを優しく抱いてくれた男。
そんな男がこの娼館の新しいオーナーとしてやってきたら!
緋桜の心は綾部とオーナーの志蔓(しづる 攻1)の間で激しく揺れる!!
西野ワールド全開の作品
エロ調教、
2対1
モブレ
2●刺し
特殊趣味の方向き、上級者向きの作品かと。
遊郭という特殊空間なので
本命以外とのHは致し方ないにしても、
そこは描写しない作品が圧倒的だが、
西野先生はバンバン描写取り入れてきます。
(本命カプの育み愛重視の方には
辛い描写やストーリーが多いかもね)
実際、攻達と受が親密になってからも
他のお客さんをとっている事で
緋桜は
(己の好きな相手が他の者に抱かれる事を嫌がるのではないか)
と2人の自分への思いの深さを疑ったりもします。
それに、1対1の純愛好きな読者には
2対1の受という状況が特殊で
愛されキャラというよりも
攻達の都合のいいペット扱いなのかと
嫌悪する人もいるかもしれませんね。
けれどそれについても
作中綾部さんが緋桜に本音を語っています。
『志蔓は友人だ。だからこんな風に君を共有しようなんて穏やかに話し合ったけど、本当のところは君を独占したいってお互いに思っている事を忘れないでくれ』
攻の2人は男らしく見えていて
実は受に対してはとてもナイーブ。
自分が選ばれず受を手放すくらいなら
2人で共有しようなんて
結構可愛いところあるじゃん!
全体としては
エロシーンの描写がくどすぎるかな。
両思い成立してからの
確かめ愛Hのシーンで
16ページも割いてますもん。
さすがに長すぎ。
Hのバリエーションも、豊富。
エロ重視の読者向きの作品かな。
そして今回の大収穫は
Ciel先生のイラスト。
久しぶりに拝見したんですが
超絶色っぽくなってしてますね。
攻男の流し目が超絶エロいです。
以前は線が細い儚げ系のイラストのイメージだったので
例【手に負えない激情 花丸文庫】
こんな濃厚エロ作品にもバチっとはまる作画で非常に感銘を受けましたわ。
こちらの作品は別娼妓が主人公で
スピンオフが出来るそうで
そっちでより本命カップルの
ネチっこい1対1の本命愛を期待したいところです。
今作にもチラッと搭乗してますが
髪型と顔はそちらの受主人公の方が好みかな