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谷崎泉
シャレード文庫
藤咲なおみ
⭐️⭐️⭐️


大物ヤクザ × 愛人


ヤクザ
異国舞台  香港 フランスなど
総受
シリアス


前作『目眩』をお読みになってから
こちらをご覧くださいね。


ヤクザの遠峰(受)に連れられて香港で
監禁同然の暮らしを送る光一(受)。
遠峰の仕事を手伝うために語学の
家庭教師として雇われた青年・エリック
と出会い鬱々とした光一の心を少しずつ
明るくなっていくのだが、
遠峰のアジア圏での仕事絡みで
光一の周りもきな臭くなってきて…


前作が
少しコメディ要素あったのに
今作はかなりシリアスです
でも個人的にはこっちの方がかなり
好きです。
前作では始終受け身で流され体質だった光一が、
自分の遠峰への気持ちや
自分がどう在りたいのか、を考え
自らの選択で一つの決断をします
(ここ重要なとこなのでナイショです)
『目眩2』は、光一の成長物語です。
そして光一の、目眩は治ります。

そして、香港でも光一はモテモテです。
(オム•ファタール)です。
あちこちでエロスにまみれるところは
往年のロマンス小説の巨匠
ローズマリー・ロジャースの
ヒロイン・ジニイに匹敵するくらいですね笑

作品の最後の最後のシーンが
じーんとします
時間、場所いろいろ巡りますが、
そうやってやっとたどり着ける
恋の形なんだなと納得できました

作画とか個人的に
いろいろ前作でも不満を、書きましたし
今作でも別の作画で読みたい気持ちは
まだ有りますが、
作品世界の奥行きなどは
さすが谷崎先生とうならせて頂きました。