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尚月地
ウイングスコミックス
⭐️⭐️⭐️⭐️

厳密にはBLではないのであしからず

過去ありのゲスな美少年
同じく超ゲスな秘密組織の頭ただし美男子
天然美青年巡査
など
超絶濃いキャラ多数

続きものなので8巻まで読んでから
こちらに来てくださいね。

今回は
お話の構成
短編⑴ 妄想
正義の塊光路郎巡査と
ゲスな美少年•詩朗が
解決する
芝居小屋の看板女優誘拐事件

いつもの江戸川乱歩的仄暗い世界が広がってます。
いつもこの作品に触れると人の暗部を見せ付けられるような息苦しさを感じてしまいます。

⑵陥落のはじまり 前後編

⑴の事件の顛末から
詩郎の過去が
光路郎の上司に
バレそうなになるところから物語は
動き出しますが
メインは詩郎の兄貴分である安里が
自分たち組織(王国)の危機に直面して
いつものチャランポランながらも
大活躍するお話。
しかし王国の危機は待った無しで、
やはりそこには詩郎の力が必要で…

⑶目で死ぬ女
 このお話単体で完結しますが
少し⑵のお話にも掛かっています。


家柄と美貌を鼻にかけて
女学校時代のやりたい放題で
1人の美少女を死に至らしめた
松平雅子。
今はそんな過去は知らぬ存ぜぬで
有名政治家の献身的な妻として
人々の尊敬と憧憬を一身に受ける身。
しかしそんな雅子に
脅迫の手紙が届き
光路郎が雅子の護衛に就くこととなり…

同じく乱歩的人の業が
おどろおどろしい作品。
光路郎と詩郎が関わる人々は
美しいがどこか心のバランスの崩れた者たち。
そんな人々に馴染んだ詩郎と
あまりに純粋でそんな人々の
心の闇に気づけない
(だから事件の答えが分からないんだけど)
この二人の差が
詩郎の事件解決の要になっているんだな
と改めて感じると共に
詩郎の壮絶な過去に改めて
興味と同時に怖さを感じます。

又、このお話の最後
ストーリーが
今後大きく変わっていきそうです。
いよいよ詩郎が
過去の自分と決着をつけるため
安里が待つ王国に戻っていきます。
10巻からは
詩郎•安里と王国の敵対勢力との闘い
なんかがメインになってくるのでしょうか。
早くこの続きが気になります。
単発モノも良いんですが
私は早く本編のストーリーが
気になります。
毎回遅々と進むのは
尚月先生の
焦らしプレイかな
なんて思っちゃいます。