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原作 岩本薫
作画 山田 シロ
ihr Hert Series

弟×兄

ヤクザ
禁忌
年下攻


藤代組の次男・柾(攻)は、
昔、兄・戒(受)が
組員に組み敷かれる姿をを目撃して
己の中にある欲情に気づいてしまった。
 己の邪な想いから逃げるように家を飛び出した。
 あれから7年、
全てを忘れて1人東京で暮らす柾の元に
一本の電話がー
『父が亡くなった』
戒への想いは断ち切ったはず
そう思って7年ぶりの
再開をはたした二人は!


やはり
岩本作品を
コミックで読むのは
勿体無い。

組の跡目問題や
戒の出生の秘密など
話をもりあけわる話題は
沢山あるし、
人物相関図も華やかで
戒を愛する若頭や
柾を7年間守ってきた
東京の先輩、黒田さん
などなど
魅力的なストーリーのふくらましが
小説だったら緻密に描かれるだろう。
コミックなので
全てがはしょられて
二人の関係だけに絞られて
薄~いストーリーになってしまっていた。
兄弟の禁忌的内容にしても
柾は戒と血のつながりがないという
事実を知った瞬間から
自信をつけて
戒にグイグイ、アピールしていき、
戒も満更じゃなく
実はズッーっと好きだった
と言う
禁忌でもなんでもないハッピーエンド。
ただこの二人に振り回されて
戒の恋人⁈のふりをさせられた
若頭の鬼嶋さんが
一番の被害者かも。
 
巻末に書き下ろしで
岩本先生本人の
その後のショートストーリーを
読んで改めて
この作品は
漫画じゃなく
小説版で
心の機微や情景を
じっくり読んでみたかったな、と
欲が出ました。