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九重シャム
カレンコミックス
⭐️⭐️⭐️

獣種人(ライオン)
×ドジっ子ビストロオーナー

ほのぼの
可愛い
獣姦⁉︎

何をするにも
ミスばっかりの
ドジっ子店長の流星さん(受)には
ちょっと変わった恋人がいます。
それは世界でも珍しい獣種人の
モモさん(攻)です。
獣種人は興奮したりすると
けものの姿に変わってしまう
先天的な種族。
日本に留学遊学中に出会った
流星さんに一目惚れしてから
押しかけ旦那の日々。
 そんな楽しい毎日の中での
2人のラブラブな日常や
モモが抱える想いなどが
ほのぼのタッチで描かれてます。

最初手に取った時は
個性派コメディBL物かな
なんて簡単に考えてましたけど
読み終わったら
幸せな読後感が続く
絵本のような作品
『竜とマウリ』みたいな

最初、アゴ髭のある受キャラというのに
どうも抵抗かわあったのですが、
でも流星さんの
(人を信じる)
という簡単なようでかんたんにできない
ピュアな性格と
3頭身キャラで表現されるドジっ子な
面が可愛くて思いの外ハマりました。
 対する攻主役のモモさんは
人間のすがたの時には完璧なイケメンで
女性を魅了し、何より和んだのが
この作品世界の中では
獣化しても、皆から差別されない
普通の環境が描かれている事かな
(これが迫害とかされる話だと
 シリアスすぎてシャムさんの作品じゃなくなっちゃいますからね)

それでも、この作品が
読みつぎたいだけの吸引力を秘めているのは、
ただイチャイチャな、だけでなく
モモが獣種人である事の孤独と疎外感
自意識誇大化、刹那感の二律背反の中
流星さんとの暮らしの中
当たり前の幸せを築いていく
その過程が温かいものだからなのかな、
と思います。
また時を経て読み返したい作品です。