水壬楓子
ガッシュ文庫
周防佑未
☆☆
武闘派ヤクザ × インテリヤクザ
ヤクザ物
財務省を追われ自暴自棄になっていたところを
拾ってくれた先代の組長ただ一人に
忠義をつくし、ヤクザの幹部となっていた千郷(ちさと 受)。
そんな千郷に
「そろそろ抱かせろよ
早くオヤジのころを忘れてオレのころを見てくれよ」
と口説く同じ幹部同士の真砂(まさご 攻)。
冗談なのか本気なのか、こちらものらりくらりとかわす毎日。
しかし、先代亡き後、
組も落ち着いてきたころ、
千郷はそろそろ抜けることを考えていた。
そんな矢先に自らが仕切る闇カジノの客として
かつて自分を嵌めて辞職に追い込んだ男の姿を目撃して・・・。
終わりよければすべて よし。
最初はだらだらしていて
途中出てくる
意味ありげな固有名詞の
組織の仲間たちとの
ラブゲームでもあるのかと
思いきや特になく・・・。
千郷を貶めたかつての同僚とも
なんぞやのHな因縁があるのかと
思いきや、それも特になく・・・
Hシーンは回想シーンでの
先代との脱童貞シーンのみ
・・・速読流し読みでいいかっ!
ってなっていたところで
萌えました~
最後の最後、真砂さんの千郷への誠意の示し方。
執着ぐあいをみて、一機に「キュンっ」ってなりました。
最初は
亡くなった先代さんの男前っぷりが際立ちすぎ
真砂さんなんて必要ないんじゃないの
むしろ、先代一筋つらぬいて欲しいほどでしたが
最後の最後真砂さんってイイね~になりました。
武闘派で暴力的な真砂さんが千郷さんには
かいがいしい(?)のもなんか可愛いし~
エンディングも
これからの
ケンカするほど仲良しな未来を見せつけてくれてるようで
良かった 良かった。