伊郷ルウ
プリズム文庫
Ciel
☆☆☆☆
皇帝 × 隣国の皇子
中華ファンタジー
監禁調教
ヤンデレ
第三者介入Hあり
汀国の第三皇子・青嵐(受)は
国を救うための書簡を父に託され
友好国の亨国を訪れていた。
ところがその内容が
援助に対する見返りとして
自分を亨国の皇帝・龍雪(攻)に
差し出すという内容にものだった。
そのため男でありながら青嵐は
後宮入りを命じられ抗いながらも
祖国にために涙を呑んで従うこととなる。
後宮入りした後も決して
皇帝に靡ことしない青嵐に対し、
皇帝は宦官を使い、
妃となるための屈辱的調教をはじめて・・・。
後宮入り→調教
というと和泉先生の神獣異聞シリーズの
「月宮を乱す虎」思い出しますね。
あれも、ネタバレになりますが
幼きころより強い片恋が過ぎた
攻の好きと裏返しの憎しみで
後宮に捉えられ、
毎夜調教を繰り返されるという内容だったような・・・・。
そう考えるとどちらの攻さまも可愛いな
受のことが好きすぎて、
その気持ちにアップアップでそれゆえ受のこと苛めちゃう・・・。
病んでるけど子どもっぽい一途さ。
こちらの主人公攻・龍雪にいたっては
昔、告って振られたからって
永年その恨みを引きずって
つい調教に度がすぎちゃう。
でも、心からホッとしたのは
青嵐の父皇帝に今回の身代わり条件を
出したのが本心の愛情からであると
いう一点かな
そういう意味では攻は本当に長い間、青嵐への恋心を
大事に育ててたってことになりますからね。
(単にお仕置きのために監禁するのとでは大違い)
また、ストーリーも大円談。
まさに王道のBLファンタジー
佐倉先生の「月と茉莉花」シリーズのような
賛否(否が多かったのかな)のような
現実を考えて攻×受二人以外の介入を受け入れる
ややハッピーなエンドで終わることなく、
皇帝は
「これからはお前だけ、他の者は抱かない」
後宮解散
青嵐皇后宣言
なんともファンタジーじゃないですか
立場なん無視!ファンタジーなんだから (笑)
BLなんだから いいいんですよ これくらいで!
相変わらず Ciel先生のイラストも美麗で眼福 眼福
2014年しょっぱなに良い作品とめぐりあえました
なんて