樹生かなめ 講談社ホワイトハート文庫 奈良千春 ☆☆


10歳年上の姉さん女房にすっかり尻にひかれ慣れたヤクザ組長

  × 超絶嫉妬深い無自覚天然美人内科医


シリーズ7作目


今回は 

ホストクラブなるところに初めておでかけする氷川先生(受)の巻と

清和組長(攻)のたよれる右腕・リキと彼をめぐる男達の愛憎劇


最初のホストクラブ編はコントです(笑)

ホストクラブ「ジュリアス」のNO1ホスト京介を

真鍋組幹部としてスカウトするため

清和たちがホストクラブに向かっていたところを

嫉妬深い氷川が目撃して

「若くてきれいな男の子たちがいるところの

 清和をいかせるくらいなら 僕もいっしょに行く」

となってボディーガードの組員もいっしょに

ホストクラブ珍道中。

(その日のジュリアス 浮いてたでしょ きっと)

 そこで 意外な事実が氷川を驚かします。

なんと、ジュリアスのホストたちに

真鍋組の組員たち 大人気!!

 それも、組長が男を女房に迎えるくらいだから

(あそこの男どもは皆ホモだ~行け~)

ってな感じで皆様、街のホモどもに熱~い視線を向けられてます

早速、クラブでは ニヒルでストイックなリキが

No2ホストの大輝やカリスマデザイナーの楓から

迫られ、ショウや他の組員も押し倒されたりと、

ものすんごい現実を目の当たりにします。

(ホモの組長や姐さんの前でおおっぴらにホモどもをじゃけんにできませんからね)

あの、ショウまで帰宅途中、猛烈片想い中のプロレスラー・イーサンに

力ずくで迫られ、悲鳴をあげながら猛ダッシュで逃げ回るしまつ。

 このままじゃ、真鍋のイケメン組員たちのサイドストーリーがいくつ語られることか

あ~ 楽しみ 楽しみ!


 後半は清和の右腕とも呼ばれるリキの恋バナ。

(・・・といっても、彼は無 彼を恋い慕う人のお話)

ある日、ジュリアスの大輝が知らない男とホテルに入る

リキを目撃してあわてて、氷川先生を使って

2人の邪魔をします。

清和の浮気と勘違いした氷川先生を使って

まんまと部屋に乗り込んだ2人は

そこにリキと彼の過去を知る美しくクールな

警視庁エリート・正道さんを知ります。

正道さんは、リキがヤクザになる前からの古い友人で

彼の存在を知り、執着のあまり彼をおいつめに来ます。


ここらあたりは、氷川にとっては

自分と清和の関係みたいで

どうしても無視できないんだよね


私も氷川=正道な感じで

正道さん がんばれ!!

になっちゃいました。


それでも、清和に命を預けたリキは

何人たりと愛さないというかたくなな心と

ヤクザと警察という立場から正道が自分に

近づくのは正道のためにならないと

冷たくつきはなします。


この2人に明るい未来はないんですかね~

氷川先生じゃなくてもやきもきしてしまいますね