樹生かなめ 講談社X文庫 奈良千春 ☆☆☆☆

受のことでは人が変ったように感情むき出しになるヤクザ組長 

×日本人形のような容姿を裏切る誰よりも無鉄砲な内科医



シリーズ6作目

今回のお話で前作から続く

藤堂組との抗争話にとうとう決着がつきます。



どちらかというと勝手な行動?!に出た

おせっかいキャラの氷川先生(受)が、

怪我を負った桐嶋さんの手助けのために

藤堂組の本部に乗り込むお話です。



 またもや清和くん(攻)をはじめとする

真鍋組の皆の寿命を2、30年くらい

縮めたことでしょう。(笑)



 氷川先生の特技?!(爆弾作り)に助けられ

みごと藤堂組を解散に追い込み

藤堂さんを引退にします。


(誰も血を流さないという、


桐嶋さん、氷川先生の本当の願いですからね)



でも、氷川先生や桐嶋さんのすっきり晴れ晴れ顔と

反比例して真鍋組皆の顔は超絶怖い



「姐さんが鉄砲玉になってどうするんですか~

 もう二度と外に出しませんからね」



と祐くんにもこっぴどくしかられ、

清和くんからにじみ出る空気もなんだか怖い。



 その上、氷川先生にぞっこんLOVEな

高校時代の同級生、滝沢さんとの問題も

解決していなくて

それが原因で真鍋組の皆に軽く監禁されていたのだが、



そこは見た目を裏切る男前な氷川先生が黙っていられず、



「3日で解決させますから!」



とタンカをきって、見事真鍋組2代目組長姐らしく

解決してみせます



 ほんと、今回のお話は氷川先生の男らしい面が

たくさん拝見できました。

もしかしたら誰よりも男らしいかも。

(攻よりも?!)

攻・清和くんは幼い頃からの関係で頭があがらず、

氷川くんへの愛情の深さからも

氷川くんに対しては強くでれないから

どうしてもヘタレっぽくなっちゃうもんね。



 まあ、樹生先生の攻は基本、受に対してはヘタレで

一般ピーポーには鬼畜なんですからね(笑)



 それにしても、桐嶋さんが生き残ってくれててよかった。

関西弁丸出しのなんだか愛嬌のあるキャラなので

これからもどんどん登場してほしいですね。



 それに対して、一人姿を消してしまった藤堂さん。

桐嶋さんも心配してるし、いつか戻って二人で仲良く

してもらいたいな~



 今回は受が大活躍で読んでて楽しかったな~

こんな強気で可愛い受大好き~