樹生かなめ 講談社X文庫 奈良千春 ☆☆

受のことでは人が変ったように感情むき出しのインテリヤクザ組長 ×真鍋組の皆が大事なやさしすぎる博愛者美貌医者

シリーズ5作目

いつも清和(攻)のモテ過ぎる過去の恋バナに

嫉妬むき出しの氷川先生(受)ですが

今回は立場逆転します。

 前回の氷川の拉致事件をきっかけに

どんなに止めても、真鍋組皆の気持ちは

藤堂組との全面戦争に向かっていた。

 そんな中、病院に見舞いで高校時代の友人滝沢が訪れ、

「ずっと君のことを忘れられなかった。

 今度こそ、あきらめない」

といって、強引にキスをされてしまう。

 そのシーンを真鍋組の組員に目撃され、

清和へも報告されてしまう。

 怒った清和は

「滝沢をヤル」といって猛々しい空気をくずさず、

最後は、氷川を監禁してしまう。

 いつもは氷川の的外れな嫉妬に

無表情と困った顔で耐える清和くんなのですが

今回は、逆に嫉妬の炎を背中に背負った修羅のような

清和くんなのです。

 その上、再度藤堂組の息のかかった桐嶋に

氷川を拉致られ、氷川を失ってしまいます。

 ここでもう一つのストーリーが紹介されます。

 桐嶋と藤蔵組組長・藤堂の物語です。

今まで最強のボスキャラだった藤堂が実は良いヤツだった~

みたいな、

 前回、氷川にH暴力未遂だった桐嶋もほんとは

単細胞なんだけど、むっちゃ良いヤツな面が

見えてきて、なんだか、サブキャラCP

として 桐嶋、藤堂をハッピーエンドにしてあげたくなっちゃいました。

 藤堂の少年時代のエピ(実の父に保険金目当てで殺されかかる)

と青年時代のエピ(信じた組長に命を狙われる)をへて、

あんな屈折した男になってしまったんですね~

 でも単細胞だけど人情味厚い桐嶋と、

実は寂しがりやで構われたいキャラの藤堂はうまくいくのでは

ないでしょうかね

 なんか、真鍋組幹部候補のショウとカリスマホストで最強の京介コンビ

みたいなナイスカップルの予感ですね(笑)

 5作目、最後の数ページでは

逃亡中の桐嶋と氷川を清和たち真鍋組の皆がみつけ、

捕獲する中、氷川は桐嶋の

「必ず、俺が藤堂を引退させるから助けてほしい」

という心からの願いを聞いて、

清和に協力を求める。

 6巻ではいよいよ 清和×藤堂か 清和+藤堂の雪解けが

見られるでしょうかね 

 藤堂さんもイケメンだし、これからもサブキャラで

残ってほしいな~

 あと、今回はカリスマホストで美人な京介さんの

「素手では負けたことない」を実践する

めちゃくちゃ強いけんかシーンが見られて(読まれて)

よかった~、ほんと、清和じゃなくても欲しい男だね~