佐々木禎子 講談社X文庫ホワイトハート 実相寺紫子 ☆☆
香港マフィアの跡継ぎ候補 × 新宿のモグリの無資格医者
ドロップアウトシリーズ 3巻 最終巻
香港で襲われて大怪我をしていると聞いた修哉(受)は
さっそく6年ぶりの香港に飛んだ。
いつもの新宿の仲間 クロ 宗さん シロもいっしょだ。
香港は修哉の愛しい人・劉華勝(攻)との出会いの場。
ところが、華勝の組織の後継者争いなどの影響から
微妙な時期に香港に来たことにより、
後継者候補の華勝の「愛人」である修哉の立場も微妙なものに。
華勝唯一の弱点として狙われるだけの弱い自分に
愛すればこそ、華勝への別離を口にしてしまう。
「少し時間をくれ」という華勝と距離を持ちながら
とうとう修哉自信にも怪しい陰謀の影が・・・。
前回引き続きのお話です
(ぜったい 最低2巻から読んだほうがいいですね)
2巻からの共通の敵「パク」が華勝の異母兄弟・華炎にかくまわれて香港にいるらしいという
ことろから、華勝への襲撃計画にも関与しているなど2巻からの流れが怒涛のように
この3巻で解決にむけて流れこみます。
しかし、今回のびっくりは
しょっぱな3巻はじめのほうで
いきなり修哉が華勝に
「別れよう」と言い出すところでしょうか
そこはもちろん大好きな華勝の足手まといになりたくないという
心からなんでしょうがかなり溜め込んでたうちの言葉だったので
かなり真剣だったのでしょう
それに対して
「おまえはたとえ俺と別れた後でも俺が死ねば泣くだろう
それなら俺の側で泣け」
ってさらっと言うところが男らしいですね
すべてに達観している すべてに修哉の先を行ってる感がでてますね
修哉もそんな華勝の言葉を受けて
ただ守られてるだけの自分じゃだめだ!!
と奮起しておとりとなって「パク」をおびき出すクロの計画に乗ることになるんだけど・・・
まあ それはいつものお姫様修哉くんは反対につかまりそうになったところを
なぜかすべてお見通しの華勝に助けられて・・・。
なんだけど、今回は「パク」がただの敵キャラでなく
いい感じで頭脳プレイしてくれちゃったおかげで
華勝が重ケガをおっちゃいます。
(まあ そんなところも修哉くんの
~やっぱり華勝がいないと駄目だ~ 絶対離れられない~
という自分の心に素直になるためには必要な要素だったのでしょうか
・・・なんていったら華勝さまがお気の毒ですが
あの方はなんと言っても修哉に甘甘なので修哉が手に入れば問題ないんでしょうけどね
それにしても思い切った男前っぷりなのは
やはり華勝さん!!
最後の最後のサプライズで
マフィアをやめる
と修哉に伝えます
(本当に本当に修哉くんが好きなんですね
そこまで今までのすべてを捨てられるなんてすんごい男前だと思います)
そんな華勝の思いに答えるためにもと
修哉も改めて医師免許を取り直すことを決意します
マフィア萌えの方には残念な結果?!かもしれませんが
健全な美しいカップルのできあがりと言っていいんじゃないでしょうか!
まあ そこには クロやメッシュなどいろいろ薄黒い人々がいっぱい暗躍してますが
負けずにこれからも仲良くケンカしつついちゃいちゃしてたらいいと思います
それにしても
最後の華勝 と華炎のオチ なんとなく予想がついていたので
ふう~んってなものです
だって あきらかに華炎のブラコンぷりったら
「華勝 好き好き~」オーラが前回で
実相時先生のイラストの感じが
「ファインダー」の飛龍そっくりだし、
あれは解りやすかった
あっさりふってあげるところが今回の華勝さんのほうが優しいのかもしれないけどね
いろいろ 詰め込みすぎましたが
怒涛のラストだったかなって思っております
でも シロ クロ メッシュ 華勝 パク など
魅力的なキャラがいっぱいのシリーズなので終わっちゃうのが残念だな~