佐々木禎子 講談社ホワイトX文庫 実相寺紫子 ☆☆☆☆
香港マフィアの幹部 × 新宿のモグリ医者
ドロップアウトシリーズ2
新宿歌舞伎町。
理由ありの患者が集うのは、
無資格医師の能瀬修哉(受)_通称「白衣の堕天使」が営む診療所。
半年前と同じように何の前触れもなく能瀬の「愛人」香港マフィアの幹部、
劉華勝(りゅうわせん 攻)が現れた。
上質なスーツに身を包んだ貴族的な野獣。
華勝と修哉は互いを「最愛の人」と認めあった恋人同士だ。
互いの境遇から離れて暮らす2人だが、
今回も突然の訪れに戸惑いつつ、劉の裏の仕事へ嫌悪感と疑う気持ちを
もてあましつつ、自分でも一歩を踏み出さないと、
心に決める修哉だが・・・・。
一言で言うと 今回のお話は
やっと両思いになった2人に秋風が吹く 編
(というか、修哉がウジウジしているというか、華勝は達観してるんだけどね)
まあ、こういう場合 悪いことしてる立場より一般ピープルのほうが怖気ついちゃうよね。
ご他聞にもれず、修哉くんも身体も心も華勝にメロメロなんだけど、
彼の裏の行いに嫌悪感を拭えず、
世間で早っているアジア人グループの残虐な強盗殺人事件のバックにもしや彼が・・・
と悶々と悩んでしまってます、
まさか、本人に聞く訳にいかず、
宗さん(華勝も一目置くミステリアスな漢方医先生)や
メッシュ(裏と表に通じる情報屋兼家主)とその助手の「クロ」の手を借りて
謎を解き明かそうと動き出します、
でも、劉華勝が一枚も2枚も上手かな
そんな、修哉の悩みも知ったうえで、口出しせず、したいようにさせて置く
今回の殺し文句は
「どちらでもかまわない。呼びたいように。俺を呼べ。
おまえの呼んだ名で、俺はそのときどきで、おまえの声に応じられるように努力する
だろう」
って大人だね 。
こういう達観の仕方って
前回も比べましたが「ファインダーシリーズ」の麻見さんに繋がるんだよな
また、修哉の男妾で終わりたくないっていうはねっけりさもますます秋仁っぽいし、
それに、今回もいろいろ邪魔してくれちゃってる謎の弟君「華炎」は飛龍そっくりだし、
今回は華勝への疑惑は残ったままだし、次回の怒涛の解決編期待してます。
あいかわらず、紫子先生のイラスト美麗です
今回新キャラの「シロ」くん、白人ミックスの美丈夫、完璧な外見とかなりの天然?!
がかわゆいキャラですね~ これから なにしてくれるんだろ