六堂葉月 リーフノベルズ あさとえいり ☆
歯科医師で香港最大黒組織の嫡男(それでサディスト)×単純無垢な苦学生
ハンサムでお金持ち、歯科医としての腕も超一流。
さまに世の中のおいしいところを独り占めのイイ男、村瀬一明(攻)。
しかし、その実態は・・・人の苦しむ姿が見たいから歯科医になったという鬼畜なサディスト!
そんな一明の前に初診に現れた、ごく普通の大学生、榊原連太郎(受)。
びくついているのに一生懸命強がる姿を見て、たまらなく嗜好を刺激され、
極上の獲物=恋人としての捕獲がはじまる・・・。
六道先生のケダモノシリーズ第6弾、
はじまりの物語を攻の一明目線で描いているものです。
受目線の作品が多いなか なかなか屈折している性格の一明さんの目線で楽しむ
鬼畜もの、新鮮でおもしろいです。
(ちなみに、このケダモノシリーズの第1弾「まるでケダモノ」だと連太郎目線で事件を追っていけますよ。
このサディスト攻様も、なかなかに大きなトラウマをかかえる方で
父親(香港ヤミ社会を取り仕切る冷血人)との関係や亡くなった母を含めた冷え切った家族関係が
彼をこんなに外面よく、中身ドロドロな性格にしたんだね、
(それでも六道先生なので華籐先生とか、山藍先生作品にでてくる攻様みたいなグッチョングッチョンに酷い攻様じゃないけどね)
それに、受の連太郎くんがいまどきいないイイ子ちゃんの無知無垢。
普通、無理やり酔わされて、勝手につれこまれ、その上、手淫までされたらもう通院しないだろう。
なのに、抜糸の条件になぜだか香港までつれまわされ、無理やりHしちゃっても、
憎みきれずに、村瀬先生の心配をするあたり、可愛い子犬ちゃんといったところでしょうか、
村瀬さんが連太郎への恋心に気づきはじめ、彼に隠してくることが苦しくなって
とうとう、自分の素性を告白するのに
「そんなことより、どーして黙ってたんだよ」
って軽くながしてしまえる連太郎くん、実はかなりの男前なんじゃないかなって思いました。
純粋でいつづけることって実は相当の強い心が必要じゃないとできないんじゃないかと、
だから、村瀬先生の素性も受け止め、最後は恋人となることを受け入れられたんだろうけど、
それが、連太郎くんの受難の日々のはじまりなんだよね~
まあ、なんいしても 一度村瀬先生の気持ちをはっきりしっておきたい人は読んでみてくださいね
それで、気に入ったら「ケダモノシリーズ」1作目から読んでみるとより愛がふかまるんではないでしょうか~
それにしても あさと先生の攻と受 ショタコンぽいです 恥ずかしいです~