吉田珠姫 シャレード文庫 みなみ恵夢 ☆☆

一族のはみだし者の叔父 × 多重人格者(人格の中の1人格 なんにもできない守って!守って!キャラ)



生活能力皆無で、1日のうち夕方の数時間しか起きていられない「ましろ」(受)。

しかもここ1年より以前の記憶もなく、

同居している叔父の有吾(攻)には外界との接触を禁じられ、

各地を転々とする逃亡者のような生活を送っている。

毎日したすら有吾の帰りを待ちわびるだけの生活・・・・

そんなましろのもとに、天使のような美貌の青年・サフィールが現れる。

「私たちは、十年くらいの付き合いじゃないか」

=その言葉の意味するところは。

そして頻繁に見る、中年男性たちとの卑猥な夢の正体とは?!


う~ ひさびさ 読むのがしんどくて休み、休み 読んでました

(こんなの 山藍先生「花夜叉」以来だな)

受の過去がしんどすぎる~

受の主人公が多重人格者だからって同じ一つの身体だから

別の人格が超淫乱で、家族の出世と権力欲のために

100人以上の男たちと7歳くらいからHしまくっていた!!!

っ 重っ!


それに、受がただの多重人格者というだけでなく

「両性具体」で男を呼び寄せる魔性の香りを発する

特殊族というのもなんだかな~

それなのに生まれたての人格「ましろ」はウブすぎて、

はじめての外界との接触でいろんな男に触られまくって

可哀想すぎっ 

本人まったく自覚がないだけにひたすら悲惨

淫乱人格の「瑞貴」だったら大喜びなのにね~

それも どうなのかな~ 


また 片想いと思ってる(実は両想いの)有吾さんが

ましろを大切に思うあまり、つい魅力にまけて

フラフラしないようにと自分を律するあまり

ましろに冷たくあたってしまうのが

なんにも分からない「ましろ」には可哀想だな~

唯一の存在である有吾に見捨てられたら生きていけない

・・・なんてけなげ~

だけど、こんなんでいいの

別のいい人と出逢って恋をしたら

こんなコワモテおじさん どうでもよくなったりしないの

(人の弱みに付け込んでキャラな攻じゃないのか)

って思っていたら 後半救いがありました。


「ましろ」たちの多重人格は

核である「瑞貴」が愛する有吾のために

「相談者」「友人」と次々と生み出していったキャラだったのですよ~

そして最後に「瑞貴」はこんな汚れた自分じゃなくて 

初めてで、守ってあげたくなる未熟さと 素直さをもった

「理想の恋人」キャラである「ましろ」を作ってあげたんですね~


愛ゆえの多重人格 すごいプロットだな~

(ファンタジーだから許す)

「ましろ」はこれからも、有吾だけのものだし

別人格が他の人とHしても有吾さんは許すのね

むしろ 男調達してきてあげてるしね、、、

(人間 おっきいな~)


まあ この二人的には 

かなり特殊な環境でもあるし、ハッピーエンドってことなのかな


それにしても 吉田先生の作品ってはじめて読みましたが

下品表現多いな

「おちんぽ」「ずこずこしてっ~」とか

主に淫乱キャラ瑞貴の言動だけど 直接過ぎで男性エロ小説並みだな~


女の子読者はこれでいいのかな?