いとう由貴 クロスノベルズ 朝南かつみ ☆☆☆

2人ご主人さま(眼鏡暴君 ・優男) × おとなしいサラーリーマン

# 羞恥奴隷を共有する二人のご主人さま


その電車に乗ったのが、淫らな悪夢の始まり。

平凡な会社員・佳樹(受)は、満員電車で痴漢に遭う。

艶やかな色気を放つ英一(ひでかず 攻)と季之(としゆき 攻)に身体を嬲られ、

ふいに洩れたのは甘い吐息。

執拗に追われ、下肢に淫具を挿れられた佳樹は、

男達に従うしか術がなかった。

あの日から、女の子ではイケない身体にされた佳樹。

それなのに

英一は佳樹にみせつけるように他の男とHをし、

季之は遊びのプレイも所々で楽しんでいた。

そんな彼らにとって自分は数ある玩具の1つにすぎないのかと感じ、

このままではいられないと思い悩む。

自分はただの、飽きるまでの期限付きの玩具なのか?!

そこに愛があるはずがないのに、愛されたいと願ってしまうのは・・・。


かなりハードな作品です

キーワードが

「羞恥奴隷」ということで

電車の中 映画館の中 路上の車の中などなど 

「誰かにみられちゃうかも」っていうシチュエーションでのHの数々。

また、佳樹も自ら知らない性癖を二人に開発され、そんあシチュエーションに燃えてしまいます。


しかし、この攻のお二人様は社会的に地位がある(英一=財務省官僚・季之=茶道宗家子息)のをいいことに

今までもも幾人もの奴隷愛人を開発→発酵→慣れ→廃棄してきた。

英一「恥ずかしがってくれないと、つまらない」

羞恥奴隷は「羞恥」に称するかぎり、奴隷になる人間は恥ずかしい行為に慣れてはいけない

・・なんて勝手すぎりご主人さまたち。

人が刺激に慣れ、最初は本気で恥ずかしがっていたのが、ただの擬態になってくると

つまらなくてなって ポイっ

それも その他の男達に嬲らせたり、貸し出したり 勝手すぎる暴君ぶり


それなのに、そんな彼からに初めて噛みついた奴隷・佳樹

初めて彼らも奴隷との関係を見つめなおすことになる


そう! この受 結構凛々しい!

作品始めは 日常に流される しょぼいサラリーマンにすぎなかったのだが

皮肉にもこの二人との出会い?!により

オンタイムしっかりきりっとしたデキル男に脱皮していくのだ。

二人にとってはいいように流されてしまう淫乱な奴隷なのだが、

内面は磨かれ、デキル男に成長していくのだ!

だから 窮鼠猫を噛むのように

「僕以外はNO!」って言えたんだね~


結局、そんな佳樹に誰よりも堕とされていた二人は

「佳樹だけだよ」って約束して

3人っきりの甘~く毒のある生活が続くのですね~

これは退廃的ハッピーエンドなんですね