夜光花 ラヴァーズ文庫 小山宗祐 ☆
青年実業家 × ドールハウス作家
・サスペンスBL
立体アーティスト、岸田智洋(ともひろ 受)は、
パーティーで知り合った椿(攻)という男から
別荘のドールハウスを作って欲しいと依頼される。
田舎の山中に建っている別荘は、車かヘリでしか
通う事ができず、智洋はドールハウスが完成するまで
別荘に住み込む事を余儀なくされる。
そこへ毎日のように都心から椿がヘリで通ってきて、
智洋を口説くようになった。
人とうまく接しられない性格の智洋は拒絶するが、
一人では山を降りられない状態の中
いつのまにか別荘に閉じ込められているような状況に愕然として・・・。
このまま誰も来ない山奥での閉塞感がますまま、
椿が思いがけぬことを口にする
「明日から客人が来る、にぎやかになるぞ」
妖しい互いの関係が招くサスペンスストーリー。
あらすじだけ読むと 監禁→調教LOVEのお話かと思いきや、
そこは「夜光先生」。
大晦日のパーティーに向け、サスペンスドラマの香りがただよってきました。
お話の軸となる大昔ここで起きた不可思議な椿の母の死。
それにかかわる関係者が呼び集められ、一人、一人と
死んでいく。
お~ これは王道の密室殺人ものではないか~
智洋も幼いころ、この別荘に短期間住んでいたことがあり、
記憶がおぼろげなな中、ここに着て、いろんな人と話す中で
そのトキの記憶を取り戻していきます。
探偵ライトノベルものとしては☆3つに値するドキドキの展開ですが
BLものとしてはどうなんでしょう?
BLとして評価したら☆1にしました
なかなか自分に本心を明かさない智洋に対して
椿は縛り、身体が壊れるような乱姦の限りをつくし、
昔の秘密を白状させようとしますが、
その秘密が智洋の椿を傷つけないための
沈黙であることに気がつくまでやめません。
真実が知りたいからって好きになった人にこんなことできますか?
そしてこんな男をこれからも愛していけますか?
受である智洋がどうしてこの後も椿をずっと好きで一緒に暮らしてけるのか
理解に苦しみます。
ただの探偵小説ものならよかったのに
これだけの出来事があって
新たに人が亡くなって
それで二人幸せに生きてはいけないでしょ?!