榎田 尤利 シャイノベルズ 佐々木久美子 ☆
体育会系執事× ツンデレ潔癖症ご主人さま
職探しをしていた仁(攻)はなぜか27人目の秘書兼執事見習いとして乃木坂製薬創業者の孫乙矢(受)に雇われ、同じ屋敷で暮らすことになった。眠っているときの乙矢は美貌の貴公子さながらだが、現実では人に影を踏まれるのも嫌いな超潔癖症で人間嫌いで毒舌家でわがままでひとりよがりで神経質な男で、仁のことをまるでばい菌扱いを受けることに、元来負けず嫌いの仁はなんとか乙矢を見返させてやろうと奮闘するが・・・。
心に病をかかえ、現実の世界に飛び出していけない超潔癖症の乙矢とそんな乙矢をささえて献身的につくす仁の関係は以前読んだ「青空の卵」坂井司著を彷彿とさせます。BL小説ではないのですがその透明感、優しい言葉選びがとても美しく優しい作品でした。今回のこの作品も204ページまではBL小説とゆうより二人の友情を軸にした乙矢の成長物語を読んでいるような感覚でした。「青空の卵」のそうですが人との出会いって大切ですよね。きちんとその人を理解して寄り添ってくれる人がいなければ一生うかばれない人っているんでしょうね
だから、乙矢も良い人にめぐりあえてよかったね。
・・でもBLとしては物足りなかったかな?残り35ページ怒涛のラブラブになりますがもっとラブラブ増やしてほしかったかな。でもそのラブラブはかな~い甘いですよ。今までが超潔癖で触ることもできなかったくらいですから乙矢にとってもまっさらの体を仁に開くわけですからね・・・。
でも。文学としてみるとこれだけ根深い潔癖症 強迫神経症の人が簡単にHまでできないだろうって思いますが専門家の方にご意見はいかがでしょう?ある日突然直るんでしょうかね?
個人的にはBLキャラではないですがずっと小さいころから乙矢を見守ってきた老執事、富益がいい味だしてると思います。本当に乙矢を大事にしてきたんだなって解るお人柄。いいな~
作品はここで終わりですが 乙矢と仁はこれから甘甘な日々を過ごすんでしょうね~