橘 かおる プラチナ文庫 亜樹良のりかず ☆☆☆

前回拝読した「皇帝は彼を寵愛する」のシリーズものです。

前回の皇帝アレクセイの従兄弟 セルゲイ外交大使(攻)と前回の受 帝国軍人日本大使館武官、顕彦の上司 大使、三条(受)のお話になっています

続きというわけではないのでこれだけでも楽しめるものです


さて 難しい外交関係のシレジア国の大公、セルゲイに冗談のようにたびたび口説かれる帝国大使の三条。

一度だけと、皇帝アレクセイに拉致された部下、顕彦を助けるために取引として彼に抱かれたが、その後したたかに彼の求愛をかわしていた。しかし、独占欲を露にしたセルゲイにさらわれ、「自分と寝ないと外交官拒否を発動するぞ!」と脅迫されることに。

「両国のことで憂えず、私の腕の中でだけ啼いてみせろという大公の情熱に溺れ、追い詰められていく三条・・・。


前回の皇帝×帝国軍人武官は協力押せ押せの攻に対してしおしおの初心な美人ちゃんだったのが

今回は絶倫(笑)大公×したたか娼婦のような手練手管の大使編とでもいいましょうか

どちらも30歳越えたいい大人ですから、前回の受ちゃん、顕彦くんのように「あ~ん」っておとなしくいいなりになったり、とろかされたりしません(笑) 結構したたか、いやいや かな~りしたたか

最初のころなんて、大公をこちらに関心もたせるために公式の場でも顔を合わせないように、ひらりひらりと姿を隠し、大公をやきもきさせる姿なんて、ま・さ・に・高級娼婦の手練手管!そのせいでだろう、大公は昼の業務にも支障をきたすほどのイライラ?ムラムラ?っぷりで気がつけば、夜のパーティー会場ではエスコートの女性そっちのけで三条さんに一目会いたいと血なまこで探し回るはめに。これは三条にいいように振り回されセルゲイさんですね。

初Hだって、

「肝心なときに、ぐずぐずしていると興ざめだ」と三条さんおっしゃられて

自らセルゲイの上に乗っかっての奮闘。かなりの強気の受さまなのです。

始終こんな感じで受が一方的にメロメロにされるというより互いが一歩もひかず恋の駆け引きをするかのように愛が高まっていきます。

 それにしても、最初っからHは一度では終わらず、最低3回は連続でっているかなり絶倫な攻さま、セルゲイには三条さんのような男らしい受さんでないとついていってあげられないでしょうね。


途中、ちょこっと登場する皇帝アレクセイと顕彦さんのイラストも幸せそうで美しくてなごみます~

私は可愛い受、攻にひたすら翻弄されちゃう受ちゃんが好きなので今回は星3つに。