山藍紫姫子 角川書店 水上有里 ☆☆☆☆
宮中での陰謀に合い、幼くして両親を殺され弟と二人、市外の山寺に預けられる綾王(受)は弟 吉祥丸(攻)を守るため寺の中童子として体を捧げることとなる、その淫乱な姿を弟に見られ、軽蔑され絶縁関係となったのだが、6年後 弟は都に帰りざき今をときめく貴公子 中将源隆光となり、綾王は笛人として男に囲われる立場となった二人の人生が新たに交差していく・・・・。
久々にヘビーなモノを読んでしまいました。
特に前半1章19ページほどでずが、幼い綾王が受ける性的虐待以外の何ものでもない扱いは弟を守るため自分で決めた決意とはいえ、辛すぎて1週間読んでは、落ち込み 読んでは落ち込みの暗い内容でした
また そんな兄の辛い覚悟を弟はしらずに浅ましい兄のHシーンを目撃してしまい兄弟仲が悪くなってしまい孤立する綾王がかわいそうでなりませんでした
(もともとショタコンものがそうしても駄目なものもあるのでしょうが、この作家さんは幼少の性的虐待ものが多いだけに要注意物件でした)
1章読み終わったら現在進行で20歳の綾王と18歳の隆光(吉祥丸)と再会するも、それは兄を恨んでの弟の復讐のはじまりで、なんと兄弟相姦、監禁などいろいろSMちっくな内容は多いですがそこは根底に愛があるのでしょうとわかるから納得できますが、途中当て馬といっていいのかな、(本命攻でもある)帝の末皇子式部卿宮(攻)に熱烈な懸想をされ、奪われて二人の仲はじゃまされるのですが、元来の淫乱体質の綾王はそれはそれ、すぐ気持ちよくなってしまうし、なかなかこの式部卿がヘンタイチックではあるのですが綾王をちゃんと執着愛してる方なので、隆光との共同所有を許し兄弟離れ離れにならずに結果もっていってくれたのですっかり良い人になってます。(本当は綾王×隆光のHに触発されての3p 4Pが目的かもしれませんがね・・・。
初期のJUNE的バッドエンドも多く見られる作家さんなので 初期モノとしてはまれに見る 山藍先生の大円団 ハッピーエンドだったと思いますよ。 特に幼少が悲惨だったから途中誤解もありましたが誤解が解けて兄弟仲良く人の道は踏み外してますが体の相性もばっちりで綾王も本当に感じて気持ちよくHができるようになったし、式部卿の執着はなくならなくてもまあ、3人 もしかしたらそれ以外にも4人(笑)これからも末永くねっとり 仲良くしていってくれるんではないでしょうか
本当に最期が誰も死ななかっただけで 山藍作品は安心しました よかった よかった