伊郷ルウ もえぎ文庫 北畠あけ乃 ☆☆
都で評判の美貌の笛の名手・夕凪(受)はある日 いたずら心から女性楽士として宮中にあがり、時の帝・木西鳳帝(攻)に見初められ、毎日のように恋文を届けられる。しかし、夕凪には男というだけではなく、それに答えられぬもっと大きな秘密があり・・・。そんな時、焦れた帝に拉致され、宮中深く閉じ込められ、強引に身体を奪われてしますのだが・・・。
ここからネタバレなので ご注意
兄弟相姦、確かにサブタイトルどおりの禁じられた契りだ
なのに、ページが足りなくなったせいか、そのことに気づかされた帝もちょこっと悩んだのにすぐオールOKな態度。
夕凪ちゃんも大好きな帝がそう言うんならとあんなに「いけない、いけない」悩んでたのにすんなりOK
なんだが 軽すぎないかな?兄弟相姦ものでは水原とほるさんの作品が有名だで、読んだりするので嫌悪感は別にないんですが 水原さんの作品には兄弟だからこその淫靡さ、底に流れるなんとも言えない暗い雰囲気が流れていて兄弟相姦の歪さを否応なしに感じさせられて、そいうった雰囲気もその世界の醍醐味でもあったのですが、今回の作品のように兄弟ものの割にあっさり克服されちゃうと、なんだかな~って逆にこっちが「いいの?」って止めたくなっちゃいますね~
それに、ハッピーエンドの影に隠れてますが、途中 帝が発したせりふで「世継ぎは側室にでも産ませればいい」っていうのもBLのファンタジーの中ではご法度でしょって思いました~受一筋じゃないのね~
・・・でも途中の拉致監禁、初心な受との初H、言葉攻め 萌え要素はふんだんにありました