水原とほる クロスノベルス あじみね朔生 ☆☆☆

愛人の子として生きてきた志乃(受)は母の死をきっかけに正妻のいる父の家にひきとられることになるが、

そのには異母兄慎一郎(攻)がいて、受験のストレスのはけ口のように無体な関係をせまられて、、、、。


大好物の話です 一目惚れなのに素直になれない攻が受に無体なことするんだけど、それは愛の深さゆえ。って そこには母を苦しめた愛人の子を好きになってしまった苦悩もあるんだろうけど。

攻の愛にきづかない純な志乃は役立たずの子だから置いてもらえる代わりに体だけでも役立ててもらおうとなんて、けなげな子。

 でも、クラスメートの佐々木くん(当て馬くん)と仲良くしているとなんだか機嫌が悪くなってさらに無体なことをされて、かなり慎一郎のことが恐く、逃げたいと思うのに、自分の上京に合わせて、佐々木くんと志乃を引き離したい慎一郎くんが、無理やり志乃くんんも東京の高校に転校させて同じアパートに閉じ込めちゃう執拗さも好き!

 でも、イラストをみてから私は佐々木くんかっこい~って思ってしまい途中から「がんばれ!佐々木くん」って応援してしまってました(笑)

かっこい~だけでなく 辛い境遇の志乃に優しく、それにずーっと離れ離れで大学でやっと再会しても一途に志乃ちゃんのことを思って東京まででて志乃を探してた佐々木くん やっぱりいーな!慎一郎のような強引なエロスはないんだけど、志乃ちゃんのこと大事、大事にしている佐々木くんなら将来絶対幸せになれるんだけどな~。 

まあ、佐々木くんも1回は志乃ちゃんとHできたから、それで我慢してね(笑)



水原さんのお話は「初恋」みたいにかなり長~く主人公二人の軌跡を描いた作品がありますが

こちらの作品も総体すると高校2年から24歳までそれぞれの成長も描かれていて、かなりファンタスティックなんだけど、リアル感もあって1本のお芝居みているみたいでした