【 V&A すごい迫力 】



今年のはじめから16日間、ロンドンに滞在した時

2週間近く私は 熱を出して 学生寮で寝込んでいた。

到着して、3日目に 風邪にかかり、熱は毎日 38度近くまで上がった。

「私、頭痛い時 いつもこの薬飲んでるよ。」

娘の勧めで 市販薬の薬を買った。

その薬、スーパーのどこにでも置いてあり、レジの横に 本当に無造作にあった。

私はその薬を2週間近く飲み続けた。

「何か変」 5日ほど飲んだ後 その薬を飲むと 熱が急に下がることに気づいた。

すごい汗とともに・・・  そして、また何時間かすると、熱が上がる。

熱が下がったり上がったりすると体力を非常に消耗する。

「もしかして、この薬、そんなに 気楽に飲む薬じゃないかも?」

娘もさすがに 心配になり ネットで調べた。

「お母さん、その薬 解熱剤が入っているよ・・・」

それも、日本のパブロンの1.5倍ほどの量を飲んでいたらしい。

ウイルス性の風邪なら 3日たてば治る。

私は完全に 風邪をこじらし、毎日 外出どころか 食堂に食事に行くのも難儀になってきた。

あと、数日で日本に帰るの為 12時間のフライトに耐えなければならない。


果たして、この体調で 飛行機に乗れるのか  非常に心配になってきた。

「病院へ行こう」と 決めた。 そして、抗生物質を 飲まないと治らないと思った。


娘 「お母さん、イギリスの家庭医に診てもらっても そんなに簡単に抗生物質ださないよ。」

抗生物質は細菌性の風邪に処方される。

日本人の医者はウイルスか細菌か原因がわからない時点で 念のため抗生物質を 処方する。

細菌性の風邪は なかなか 治りにくいし、重症化する危険があるため。

娘 「それに、レントゲンだって 家庭医にあるかどうか 怪しい  」


イギリスの 医療システムに問題があるのは 知っていた。 

でも、市販薬まで、こんなに問題があるなんて・・・・・


「基本的に イギリス人って 医者のこと 日本人の様に 信頼してないのかも?」

 これから、医者になる娘の 言葉。

帰国後、分かったことですが、今 話題の「エボラ出血熱」に感染した人間の発見が遅れたのも

その薬を飲んでいた為 だったらしい。

そして、どうしてそんな薬を 簡単にスーパーで置いてあるかというと、

「何錠飲んでも 自殺できないんだって。」


う~~ん お願いだから、医学の勉強 励んでね。

娘も頼りにならなけれど、 イギリスの国自体も なんか 患者本位・・・・


結局、私 どうも、肺炎を起こしていました。

帰国後、日本人の医者に 「肺炎の治りかけですね。」と言われた。

全身 だるかったもんね。


帰国 二日前、 病院探しが始まります。


まさしく 「怪我の功名」。 刺激的な展開になりました。 

続く。