娘の高校時代の 友達のご両親から 奨学金と 言える様な申し出を受けた。

ご存じのとおり、医学部の学費は ビックリする様な 金額。

そのために 娘は 勉強時間を削ってアルバイトを 続けている。

「本当に 泣きそうだよ。」 時々 娘は言う。


挙句に ポンドは 180円台をつけたまま。


去年のクリスマスに その友達から招待を受け エジンバラの自宅に 娘は数日泊めて頂いた。

以前にも 何回か お邪魔している。

今回も、スコットランドの名産カシミアウールのセーターが クリスマスプレゼントととして

用意されていた。


思い直すと その友達の両親は 娘の 大学面接の 大切な時期に 家に宿泊させてくれたり、

入学が決まったら、高価な 医学書をプレゼントしてくれたり、本当にお世話になっいる。

卒業式の時 私は彼らにお会いしたが大した話もせず、私自身も イギリス人の善意に

「慣れっこ」に なっているのもあって 改めて、お礼も言わなかった。

彼らも、わたしには 全く興味の無い様子だったし・・・・。


しかし、その後 ポツリポツリと 娘が 話す その家族の様子は

「彼女って 家を 何軒も 持ってるんだよね。」

私:「貸してるんでしょ?」

娘 : 「う~ん、 人には貸してないよ。年に数日 自分達で 家を 使い分けてる。」


話は続く

「田舎にある家に行ったんだけど、 家から見える土地は 全部 彼女の 家の所有だって。」

「エジンバラの家、私が使いたい時、『 いつでも 使っていい 』って言ってくれてた。」

娘の学校には 想像を絶するお金持ちが 大勢いた。

そんなわけで、娘も 感覚が少々麻痺しているところがある。

私 : 「貴族なの?」

娘 : 「そうなのかもね。」 (娘 興味なし)


今回、そういう人達から 

「 お金に困ったら、まず、最初に 私達に相談してね。 援助はおしまないからね。」



親としては 涙がでるほど、うれしい申し出。

決して、お金を借りようと思っているのでは無い。

でも、もし私達 親に不幸な事が起きた時、彼らは娘を信頼して面倒を見ると言ってくれている

なんて、ありがたい話だろうか!


私 : 「ねぇ~ なんで、そんなに アンタに 親切にしてくれるのかね?」

娘 : 「私にも、よくわからない。 『家族だと思ってくれ』って言ってたよ。」


これがおとぎ話でなくて なんなんだろうか !!

私、クリスマスカードも 送ってません。あせる