12月31日に日本を出発し ロンドンに着いたのが同日夕方。

自宅を出てから 18時間過ぎて 寮に着いた。

私は 折角だからと思い 手作りのお節料理を日本から持参した。

お雑煮さえ作れば 簡単ながら 娘と私の お正月のテーブルが整う。

正月用の箸にテーブルマットまで用意した。


寮に着いた。

まず、お雑煮作りに キッチンへ。

その様子・・・・・

大きなゴミ箱が2つある。蓋が閉まらないほど、燃えるゴミ、ビニールゴミが雑多に入っている。

シンクの中には 何日も前からの洗い物。 鍋は汚れたまま コンロの上。

床の上には野菜やらゴミの切れ端が落ちている。足の踏み場もない。

冷蔵庫のなかには カビの生えている食べ物が鎮座。

もちろん悪臭が部屋中に満ちている。


トイレ、バスに関してはもっと強烈。

パンツが20枚ほど 干してある。

訳のわからない使いさしのコスメ、バスタブの中は 長い髪の毛と垢の後。

なぜが、ビーチサンダルらしいものが トイレの両端のすみに ある。


「キッチン、トイレは3人で使っている」と娘からきいていた。

私の 予想が甘かった。

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「あなた、あの台所どうやって使ってんの? お風呂もどうしてんの?」

娘 「お湯沸かすだけだよ。 トイレもシャワーも 遠い部屋の 使ってる。」


よくある話。 結局、寮生活に慣れていない人間が 一人でもいるとこんな有様になる。


イギリスの寮生活は 軍隊を作った時に 生活の規律の参考にされた。

それほど、若い人だけの集団生活は 難しい。

海外に出れば、勉強だけ出来ればよいというものではない。


「アジア系の女の子は 自分の行動に 無責任。 親が過保護だからだよ。」

これ、娘のコメント。 私を含めて 大いに反省しなければならない。

こういう理由があって 娘は炊飯器だけで 食事を作っていたわけ・・・ 台所つかえないよね。

笑っちゃうのは そんな中での 娘のサバイバル術。 

一番不便な場所の開き戸棚。 でも、そこを陣取ったらしい。

扉を開けると中は他の人が少しでも触ったら分かるぐらいきっちりと保存食と炊飯器が並べられていて、

その時も「なんで、大事な豆がこぼれてんのよ !」と言いつつ ふいていた。

『 サワルナ ビックリマーク 』 という 気迫を感じる。


こういう生活術を身に着けてやっと生きていける。


トラブルを 出来るだけ少なく さりとて 自分流は出来るだけ通す。

これが、娘の 寮での 方針。 「ロンドンの生活は 楽しい」と 娘は いつも 言っている。



そんなに、大変な生活をしていると知っていても、やっぱり 自分の娘には 怒鳴ってしまった。

「アンタ、なんでこんなに汚い床 素足で歩いてんの!! スリッパ履け、スリッパ !!

娘が 自分の部屋をソックスで 歩いた時の事

だって、娘の 部屋のカーペット ドブ色 ですビックリマーク