コッツウォルズへ行くのにパディントン駅で何時間もカフェで電車を待った事がある。

あの頃は 英語の行き先案内板の 見方も分からず、決まった列車に乗るのにも 

恐ろしくて出発の随分前に駅に着いていないと気が気でなかった。

しかし、列車を待つ間 カフェの前を通り過ぎる人の立ち振る舞い、話し声は

今も ロンドンの風物詩として鮮明に思い出す。





             【 公園のオブジェ 】

ロンドンから北に出かけようとする時は、Kingscross駅を利用することになる。

ちょっとしたモールが駅から続いていて、お茶をしたり、可愛い小物を見たりしていると

すぐに電車の出発になる。

今回は Kingscrossで娘とEdinburgh行き列車を待っていた時のエピソード。


娘は学校に、私はヒースロー空港にと バラバラに ここから出発する。

ちょっと切ない お別れのお茶や買い物の時間となるはずだった。

しかし、娘はいつもの通り 自分でも持ち上がらない程のカバンを引っ張っていた。

娘は本当に 荷造りが下手。 

スコットランドから日本に帰って来た時にも、キャリーバッグから出てきたのは、大量の瓶詰めのジャム!

なんて事があった。

スコットランドの田舎のHandmadeとかで、私用のお土産らしい。 

その重量を考えると、「嬉しいやら、悲しいやら・・・」

今回もこの重い荷物の為に 全然身動き出来なくなった。

待っている間、何時間もカフェで過ごさなければならない。

「紅茶とレモンジンジャー 下さい。」

マックの様な気楽なお店で カウンター越しにオーダーした。

目の前に 紙コップ入りの飲み物が置かれた。

クレジットカードを出した。イギリスでは数ポンドからカードが使える。 今日帰国の為、現金は全て使い切っている。

スタッフ : 「Cash Only」 

私 : 「Cashを 引き出せる場所、近くにありますか?」

スタフ : 「 No 」

私 : 「・・・・・・・・・! どうしよう!」 (だから、こんなに重い荷物にするなって言ったのに! 動き取れない!)


・・・・ スタッフ同士 話し合い ・・・・

スタッフ : 「 いいよ。飲みなよ。 」 (日本語訳だと こんな ノリ かなぁ~ 」

私 : 「 でも、私達 長時間 居座りますけど?」

スタッフ、肩をすぼめるだけ・・・・

なんて、臨機応変なサービス! イギリス人って 本当に 親切 !

感謝のあまり、日本向け お土産のチョコレート 差し上げちゃった ドキドキ

スタッフ、無表情で 「Thank you 」・・( 驚きのあまり )

娘 : 「変な日本人って 思われたヨ」


いいの、いいの。 気持ちよ、気持ち!。人間、気持ちが一番 大事 !