【 グラスゴー 地下鉄 】


ロンドンの地下鉄は とても刺激的

長ーい エスカレターに 迷路のような連絡通路。

乗り換えも カラフルなラインに従って歩く。 時々そのラインも からまる時もあるけど、それはご愛嬌。

色々な人種がいて、洋服や 人々のちょっとした仕草や マナーを

見ているだけで、その国のお国柄が反映していて、興味がつきない。

用事がたとえ 何もなくても 乗り続けたいと つい 思ってしまう。


ある時 そんな狭いロンドンの地下鉄の連絡通路で 盲導犬を連れている人を見かけた。



日本では 盲導犬を見かけた場合、道を譲ることはあっても、犬の頭をなでたり、

犬や盲導犬を連れている人に 声をかけたりは 決してしない。

だって、犬はお仕事中だし、連れている人は マジメに 自分と犬だけで、

目的地に 着こうと 努力している最中ですから・・・


しかし、ロンドンであった盲導犬は 随分と 様子が違っていた。

尻尾を振って 上機嫌! 

それに、愛らしいその瞳で 何やら アチラコチラ 見ていらっしゃる !

元来が 犬好きの私ですが、あまりの奇妙な風景に 唖然として 見とれていた。

・・・・・ あの人達(盲導犬 + 飼い主 )どうするつもり? 先行き不安・・・

            あれじゃ、ただの犬の散歩じゃないの ・・・・・・・・

見ていると、おばさんが なれた様子で 飼い主に声を 掛けた。

ロンドンの地下鉄には 大きなボタンが所々にあって、横に スピーカーが付いている。

そのボタンの所まで おばさんはそのカップルを連れて行き、それも、なれた様子で、

駅の係員を 呼んでいる様子。

そして、おばさんは 自分の用事があるらしく サッサと 行ってしまった。 

そのカップル(盲導犬 + 飼い主 )は そこで 係員の来るのを 待つらしい。

盲導犬の 人相じゃない 犬相まで 必死に働いている日本の盲導犬とは違って ニコヤカ。

イギリスの場合、盲導犬を連れて歩いているのは 

ただ「 私は目の不自由な者なり。盲導犬を連れているから 分かるでしょ 」 っていう印にすぎない。

助け手はどこにでもいて、 別に優秀な盲導犬は 必要ないのよね。

ただ、目の見えない人が一人で歩くと ぶつかるからね。 その為だけの 犬の役割。


本当に 幸せな国だなぁ~と 思う。


そんな時、日本の山手線の駅で 目の不自由が人が ホームから転落した事故を耳にする。

日本では こういう事態も 起こりうるっていうのが 現実。


人生 楽しんで 生きたいなぁ~

盲導犬が ただのペットに 成り下がる日を 夢みています。