Amazonプライム【東京女子図鑑】 | Netflix&Amazon prime視聴日記

Netflix&Amazon prime視聴日記

NetflixとAmazon primeなどで視聴した感想と備忘録です。


コロナ自粛が始まったばかりの頃に一気見したドラマ。
東京カレンダーに連載されていたネタが元になっているらしい。
たまーに東カレの記事がYahooのトップに出ていて読んだりするけど、イメージ的には
意識高い、ネオバブル系の人達が見る雑誌という勝手な先入観。



ドラマの方は、水川あさみ演じる秋田在住の主人公が東京に憧れて、とにかく東京に出たいがために大学卒業後に就職と共に上京。
三軒茶屋、恵比寿、銀在、豊洲、代々木上原など、住む街を年齢ごとに変えながら、キラキラするために必要なアイテム(男・仕事・結婚)
をコンプリートするために必死で生き抜いてる感じ。

都内で20代から30代を過ごした女性なら少なくとも共感できる部分はあるのではないかな。

出世に興味はなく、美容と合コン命、同性にはマウンティングしなければ気が済まない女子、
読モのお嬢様で、頑張らなくてもいい男をゲットできる女子、
一流ブランドで管理職として働く、部下をこき使うバリキャリ女性、など「いるいる」というキャラが一人は見つかるはず。

主人公は最初に住んだ街、三軒茶屋で満足していれば一番最短で幸せになれたんじゃないかと思う。
その頃の彼氏がクセが無い優しいイケメンだったが、キラキラ女子度をレベルアップさせたい主人公はサクッと別れ、恵比寿以降はクセ者・クズ揃いの男に傾倒していくんだよなぁ。

三軒茶屋で安くて旨い店を発掘しながら仲良くなる二人。

恵比寿のロブション男(彼氏)と、すぐ捨てられる主人公。

人の人生のぞき見系ドラマとしては、毎回わくわくする展開だし、東京のランドマーク的な街が舞台なので楽しいんだけど
ふと我に返ると、この主人公は一般女子の感覚からすると、元々がかなり「上」なのだ。



ちゃんと努力してるのは分かるけど、新卒でそこそこ良いアパレルに就職し、社会にもまれながらも転職した先は「Gucci」
いや、語学力も無いのにGucciに簡単に入れますかいな・・・。

GUCCI時代は銀座がホーム。

そして30代でなんとか結婚し、豊洲のタワマンで生活している時に
「夫婦合わせて年収1,000万」「中流家庭の缶詰」というセリフが出てくるのだが
年収1千万で豊洲のタワマンで暮らしてて「中流」って本気で言ってんのかい!?と思った。

主人公の神経がマヒしてますよ、っていうのを表現するためのセリフとして使ったのなら話は別だが
そんな伏線も比喩も出てこないので、ドラマの制作者が本当に分かってないんだろうなぁ、と感じてしまい、残念だった。

結婚して豊洲へ。この旦那が一番イライラした。

そんな「?」と感じる瞬間もあるけど、往年のトレンディードラマの雰囲気を残しつつも、現代っぽい闇感も感じられる
共感と突き放しを味わえる興味深いドラマだと思う。

最後は代々木上原へ。何があったの!?

東京っぽいトレンディな匂いのするカット。