茨城県 つくば市
家事代行&産後ドゥーラ
すとうけいこです
「すみつかれ」という郷土料理ご存じですか?
私は今日、これを初めて作ってみて
わが家の家族の時間をあらためて感じる一日となりました。
「すみつかれ」は私の住んでいる北関東に伝わる郷土料理で
2月の初午の日に作って食べる風習があります。
栃木県(下野国)の「しもつかれ」が転じたものと言われています。
ではいったいどんな料理なの?ということですが
見た目も味もかなり個性的!!
初めて見た人は、食べるのに勇気が要るかも知れません(笑)
鬼おろしで粗くおろした大根と人参を煮込み、
節分の残りの大豆、油揚げ、酒粕などを入れて味を整えます。


「七軒の家のすみつかれを食べると病気にならない」と言われていますが
今は作る家庭も減っていて、他のお宅のすみつかれを頂く機会も無いので
7軒分のすみつかれを食べることは、私の秘かな願いです(笑)
私の実家でも嫁ぎ先でも毎年作られてきた料理ですが
実は私、これまで一度も作ったことはありませんでした。
祖母から義母へと受け継がれてきた味は
何となく“特別なもの”と感じていて、まだ私が作るのは早い気がしていたからです。
ですが、昨年から義母の腰痛が悪化し、今年は初午の日に作れなくなり、 今日が二の午の日。
「すみつかれは午の日に作るもの」
と言われているので思い切って義母に聞いてみました。
「お母さん、すみつかれ今年はどうする?」
「今年は作らなくて良いかな…
腰が痛くて、作るの無理そうだわ。」
「じゃぁ私が作るから教えてくれる?」
って聞いたら
「けいこさん、作ってくれるの?!」
と、とっても嬉しそうでした。
訊いてみて良かったです~
今回、義母の体調をきっかけに、このお役目が私に廻ってきました。
作り方は簡単なのですが
普段の煮物とは味付けがちょっと違うので
毎年食べているあの味になるようにと考えながら慎重に作りました。
なんとかそれらしく(笑)仕上がり
義母も「美味しく出来たね!」と食べてくれてホッとしました。
作りたての温かいのも美味しいですが
冷めた味もまた楽しみです!
そう言えば
私が嫁いだ30年前は義祖母も元気で
すみつかれを食べるのを楽しみにしていました。
明治から昭和を生きた義祖母の話はとっても興味深いもので
そこにユーモアも加わって、いつも明るく楽しい食卓でした。
家庭に伝わる行事食を作り続けるということは
味だけでなく、その人と過ごした時間や記憶も受け継ぐことなのかもしれません。
あの日の義祖母との会話
義母の嬉しそうな声
キッチンに立つ私の今日の気持ち
すみつかれは、
ただの郷土料理ではなく、
わが家の「家族の時間」そのものだったのだと気づきました。
それを私も受け継ぐことができました!!
特別な料理でなくてもいい。
毎日のごはんが、家族の時間をつくっていく。
そんなことを、
今年のすみつかれが教えてくれました。
