放課後の卓球は子どもたちに大人気。
なかなか順番が回って来ないことにブーイングする子も多い。
そんな中、5年生のS君がリーダーシップを発揮して、
「おれ、トーナメント表作って来るわ!」と、あっちへ行き、
「よっしゃ、出来た!」と、持って来たのは
あみだくじだった…
3年生のN君、「え?…」
5年生のHちゃん、「…これで何すんの?」
先生は思わず、「これ、あみだくじやんか」と突っ込んでしまった。
S君は、不意を突かれて少し戸惑い、目が泳いだものの、
「…ま、いいやんか…みんな、選んで…」と、弱々しく言った。
子どもたちは、互いに顔を見合わせながらも
少々残念なリーダーに従い
線の先を指で示し、自分の名前を言った。
N君、「ぼく、ここ」
Hちゃん、「わたし、ここ」
先生、「じゃあ、わたしはここ…」
結果、あみだくじの先には番号が書いてあり、
S君、「じゃあ、この番号順で…」と指示して卓球再開。
思えばそれぞれ何げなく
気付かないほどの優しさで
ブーイングはいつしか、
楽しい笑い声に変わっていた。