先日、インドで5本の指に入るほど大規模な多角経営をなさっている
大富豪の友人のお孫さんの結婚式にご招待されました。
日本でも「名古屋の結婚式」といえば派手さで有名ですが
「インドの大富豪の結婚式」は、それをはるかに上回る豪華絢爛さで、
いつも目を見張ります。
この度のお孫さんの結婚式の総費用は5億円ほどとお聞きしましたが、
その方の娘さんの際は、約17億円にも及んだとか。
話は少し逸れますが、、、
昨年、別のインド人の友人の娘さんのギリシャでの結婚式には、
現地までのプライベートジェットをご用意して頂きました。
今回の結婚式は、インドのデリーで執り行われました。
3日間の滞在中、5つ星ホテルが宿泊施設として提供され、
そこでの食事とマッサージ、さらに専属ドライバーと執事もついた、
手厚いおもてなしを受けました。
贅沢を極めた披露宴は、3連夜、国内外1500人ほどの出席者で繰り広げられましたが、
その中に、唯一私以外の日本人がひとりだけいらっしゃいました。
その方は、お仕事上のお付き合いということでしたが、
1日だけでも出席するため、日本から遥々お越しになったそうです。
日本人は、こういうところに義理堅いですね。
贅沢に生花をふんだんに使ったセレモニーを行うためのガゼボ。
今回の主役の新郎新婦。
ひと昔のインドでは、女性は土地を財産として所有できなかったことから、
持参金として金製品が使われました。その名残で、
この新婦は両腕に金の装飾品をたくさんつけています。
ロールスロイスまでゴールドでした。笑
結婚式などでインドを訪れる度に、
大きな経済的格差がある社会構造(=ヒエラルキー)を思い知らされます。
1500人もの招待客を世界から招いて3日間も5つ星ホテルを貸し切り、
莫大な費用をかけて結婚式をする大金持ちがいるかと思えば、
靴も履いてないストリートチルドレンや路上生活者たちが
たくさんウロウロと街中を徘徊しているのが、インドの現況です。
日本で生まれ育ち、現在ニューヨークに住む私は、
そんな光景を目のあたりにすると、
強い疑問をもち胸が痛くなることもありますが、
世界でビジネスをやっていく上で、
自分とは全く違う価値観やコモンセンス、
倫理観を否定せず、それを受け入れて、
尊重していく姿勢がなければ、
世界を舞台にしたビジネスのサクシードは
無いと常日頃から感じています。
「When in India, do as the Indians do
(郷に入れば郷に従え)」でしょうか?
これからも、このように色々な場面で感じる矛盾などを
ひとつずつ乗り越えつつ
「受け入れる」ことを信条しながら、
世界規模のビジネスにチャレンジしていきたいですね。