親が亡くなった知らせを聞いた時、頭の中が真っ白になり何も考えられなくなりますね。


そしてすぐに現実に戻り、何から始めたらいいのだろうかと混乱したりします。


私のように遠方で知らせを聞くと、到着に合わせてからの段取りを決めなくてはいけません。

特養からの知らせを聞いたのは職場だったので、施設長に状況を話して早退させてもらい混乱状態のまま家へと帰りました。


まずは何から?


とにかく葬儀屋に電話をしよう、混乱した頭のまま連絡をとりました。


葬儀社は1年前に母が入院した際に探しておいたところでした。

入院の時に看取り宣告をされ、無駄になってもいいからと葬儀社を探しておいたんです。


ネットで良さそう数社から資料請求と同じ条件の見積もりを出してもらい、母の家の近所の葬儀社にも出向き話しを聞いていました。


内容としてはどこも同じようなもの。

葬儀社独自のプランとか、関わる業者によって変わってくるものがある感じ。


葬儀の相場なんて正直わからないじゃないですか。ぼったくられても気が付かないと思う。


でも、数社を比較すると何となく相場がわかってくるし、希望に合うかどうかもわかったりします。


何より頭が混乱する中で打ち合わせをすると、葬儀社の言うままになってしまう可能性もあると思うんです。


私の場合、資料請求した全ての葬儀社から営業的な事は一切なかったし、気持ちに余裕がある時だったので比較する事もできました。


施設もそうだけど葬儀社も『今』必要じゃない時に比較しておくと良いかもしれないです。

理想的なのは、親の意向を聞いておいてできる範囲で叶える事かな。

今は音楽を流したり、スライドショーをしたり、故人の好きだった色や物で飾り付けをしたりできるようです。


母の場合は希望などを聞いていなかったし、趣味とか好みも私はあまり知りませんでした。


なので、本当にスタンダードなプランのお葬式にしました。


決めていた葬儀社に電話をし、遠方から行く事を伝えて特養で合流する段取りをとりました。

渋滞なども考えて余裕のある時間設定をしておいたので、居室でお別れの時間を過ごす事もできました。


その日に打ち合わせも済ませ、母の家に戻ったのは深夜1時を過ぎていましたね。


親戚への連絡に葬儀社との打ち合わせなど1人で全部をこなすのは本当に疲れました。


考える事がたくさんで、その場で返事をしなくてはいけない事ばかりですからね。


母の葬儀は火葬場併用の葬儀式場で執り行いました。一日葬にしようと決めていたので移動で時間をとられない場所を選びました。


最低限の人数の家族葬のような感じで、花祭壇はグレードアップさせ精進落としの料理も豪華にしました。

白装束に着替えさせたかったのとメイクもして欲しかったのでラストメイクも追加しました。

お墓を作らないつもりなのでお坊さんのレンタルも頼みました。


後はスタンダードプランでしたね。


合計は16人で100万ちょっとになりました。


経験者からのアドバイスですが、お安いプランの葬儀社もありますが金額なりのものになると思います。


祭壇が段ボール製だったり白木にするか花祭壇にするかでも金額は変わります。

グレードアップすれば当然ながら金額は上がりますしね。


うちのようにお坊さんのレンタルをすれば16万かかり、お寺の住職を呼んだ場合はもっと包む事になると思います。戒名やらもお金で買うものだし、プランに含まれない細々した料金が結構あるものです。


不謹慎なようですが、私は数社の見積もりをした方がいいと思いますね。

資料請求と見積もりだけなので決めるのは直感になりますが。


母の葬儀は喪主の私が1人で取り仕切りましたが、満足のいくものとなりました。


花祭壇も綺麗で、そのお花を棺に入れたので母はお花に包まれているようでした。


棺の中には食べる事ができなかった甘いお菓子なども入れました。


うるさい親戚からの評判も良く、何より母を綺麗に仕上げた姿は好評でした。

薄化粧して口元の調整もしてもらった母の顔は本当に綺麗でした。


棺の蓋を閉じる時、母の頬を撫でながら

「ありがとう」と心から言えました。


そして、特養の居室でお別れの時間を過ごした時、後の事は心配しなくていいよ、任せてねと母と約束しました。


1つ約束が守れました。


まだまだ終わらせないといけない事があって大変ですが頑張ります!