さて、3巻の感想も佳境に入ってまいりました


今回は花城が今まで見せた事のない鬼の性を晒してしまう事となりました

結果を言ってしまえば鬼王誕生に深くかかわる

銅炉山が開いてしまってそのただならぬ瘴気で鬼ちは

法力が暴走して正気ではいられない症状になってしまっています


殿下と花城も穏やかに書を書いていたりしていたのに

段々と花城の様子が可怪しくなっていきます



サムネイル
 

来ないで!


殿下、駄目です、早く離れて

と理性のある内に!と叫びます


そして理性を失い


今度は謝憐を抱きしめて


サムネイル
 

嘘をついた。行かないで


嘘をついた。行かないで


と繰り返し呟いたんですよ

なんだか幼子が懇願しているようで胸が切なくなります

花城は心の奥の小さな自分を正気を失わないと出せないんですね😭


そうこうしている内に外の鬼たちの騒ぎに苛立つ花城を抱きしめて



サムネイル

わかった、わかったから。私はどこにも行かない。君から離れたりしないよ


と言うんです😭😭😭

殿下の母性爆発(軽く吐血)


少し落ち着いたかに見えたんですが


でもそれで花城は終わらなかったんですよね

彼の法力は体中荒れ狂い

殿下を供物台に押し倒し、先程書き物をしていた道具をなぎ倒し、書いていた「離思」の詩の上に

赤みを帯びたインクをまき散らしてしまいました


その詩の中の「巫山」という文字が瑞々しい赤に染まってしまいました

この「巫山」はどうやら艶めかしい象徴のようなのです

わたしは初めて聞いた言葉だったので調べてみたら



    

中国の山脈の名前で

古の王が夢の中で神女と情を交わしたという故事から


男女が情を交わすという例え


だそうですよーーーー

ひゃ~~ーー(^_^;)(^_^;)(^_^;)


そ、そして花城は殿下の肩を押さえて口づけます

(3巻で3回目…)





これですね


荒れ狂う法力を口づけで殿下の中に流して発散しないと壊れてしまう花城


殿下も必死に荒れ来る花城の法力を受け取るのですが

あまりに膨大な法力に殿下の受け取る許容範囲が決壊しそうになって

なんとか逃げるのですが

追いかけてくる花城

その鬼気迫る描写はちょっとゾッとしました


これが理性をなくした鬼なんですね


でも殿下の「三郎!!」という言葉に

反応するんです😭


理性をなくしても無意識に制御するんです

でも行き場のなくなった法力は今度は

花城の中で荒れ狂う


そこで謝憐は花城の法力を自分の中に流す為に

自ら口づけます

その時花城に腰を抱かれ机に押し倒されます

ゾクリと身体を震わせる殿下


そこで殿下が不公平だと嘆くんですよ


自分は花城の少しでも危うい場所には触れる勇気などないのに花城は意識が朦朧としているのをいいことに

殿下の体を思う様触れているようなんです


それに反応してしまわないように必死に耐える殿下


まあぶっちゃけ言って

2人はもう欲情しまくっているんですよね

(はぁー身も蓋もないない)


そんな2人は今までは


法力の受け渡し


人工呼吸など大義名分を用いて自制心を失わずに

保てました


でも今のこれはただの唇が触れあうだけの物ではなく

お互いの口の中の敏感な物も絡み合わせ、貪りあう

紛れもないアマンとの口づけ


そこで謝憐は自分の中の滾る想いを確信します


こうして嵐のような口づけは夜半まで続いて

やっと花城の暴走が収まりました


(´Д`)ハァ…


でも不安になった花城はどうやって暴走を抑えたの?と殿下に聞きます


そうしたら殿下は


「君と一戦を交えたんだ」と素知らぬ顔でいいます


そう

一戦も一戦


花城には今回は誤魔化せたけれど

殿下はとうとう身を持って花城に自分も

欲情したのだと確信します


それは800年守ってきた純潔の危機


さあこれから二人はどうなるのでしょうか〜


いや

それは


なるようになるでしょう!!!!


まだ先だけどね!!



(注ここからはわたしの妄想物語になります)


死霊蝶はみた


わたしは死霊蝶


今日もわたしは主を見守る為に存在しております


その主に危機が!


銅炉山の瘴気で我を忘れてしまったのです


体中を荒れ狂う狂暴な法力を放出しないと


わが主は破壊王になってしまいます


どうしましょう


どうしましょう


そこに主の唯一の方である太子殿下が主の法力を

自らの体に流し混んて抑えようとしています


並の人なら内側から破裂してしまう程の鬼王の

法力を真っ向から受け止め、逃がし

全身で主を助けようとす姿に


死霊蝶のわたしは恍惚となりました


そしていつしか主と殿下は

法力を受け渡すという大義名分から

逸脱した光景を繰り広げていたのでございます


わたしは太子殿下を心配しました

そ、その、行為は…


乱れた部屋に怪しい赤い文字が目に入ります


ああ〜これは


以前わたしは太子殿下の純潔は風前の灯

と申しました


主は自我がないのをいい事に800年の募る

裏の想いをぶつけています


それを太子殿下が受け止めている!


これはもう


そう時間の問題なのです


自我をなくす事で己の本性を出してしまった鬼王


でもそれを今まで見た事のないような

艶容な雰囲気を纏い主に体を絡ませている

太子殿下を見たのなら


お二人は紛れもなく


連理の枝なのだと思う事でしょう


でも死霊蝶のわたしは確信します


まだ太子殿下は純潔を守ると


その決壊が敗れる時は


お互いがお互いと向き合い


全てを曝す時なのだと


真の意味でお二人は対等の存在になってからだと


それでも今のお二人はなんと

美しく

艶めかしい事でしょう


それは確かに一線を超えた


と申して良いのだと思います


(終わり)



広い心で許してくださいませ〜