少年サンデーにサッカーマンガの表紙があったが「ファンタジスタ ステラ」というマンガの新連載ということだ。
しかしファンタジスタという言葉はイタリアサッカーの衰退と共に死語になったと思うのだが。
もし今も使われていたとしたら、浦和レッズレディースーアルビレックス新潟の柴田 華絵と上尾辺 めぐみの対決がそういってもいいのかもしれない。
この試合がなでしこTVに出たので見てみた。
試合としては序盤10分の浦和、PK右からのFKからの高畑 志保の先制ヘッドゴール
そのあと、16分に不用意な囲まれているCBに向かって出した山郷GKのキックを狙った上尾辺 めぐみの同点ゴール
そのあとはずっと新潟の時間帯。
新潟は前線からのプレスとコンパクトゾーンで、ほぼ浦和のボールをカットしてショートカウンターにつなげられていた。
浦和は、やはり単純な縦への動きとパスが多く読みやすい。
さらに困ってくるとトップの荒川までボールを受けに下がってくるので思うつぼ。
うまくボールが運べたあとでも、寄せられる前にボールを出そうとして荒川頼みになるので、防ぐのは簡単だっただろう。
対して新潟は、今期前半は苦労したが、ようやく戦力が整ってきた感じで、連携がよく、浦和の動きの逆をとって何人かがパスを出していくので、浦和は後手にまわりっぱなし。
そして45分に堀 良江がゴールしてからは浦和は全く展望が見えなかった。
それが変わったのは67分の柴田 華絵の投入から。
右に入った柴田はとにかくオフザボールの動きがいい。
受ける前にマークをはずす位置に行っている。
そして受けてからも相手に応じたステップ。前に動いたり、横に動いたりで突っ込みにくい。
前に走ってからも完全に寄せられるまでにすばらしいスルーパスを出す。
右サイドから新潟は崩されていき、79分、右深く侵入してボールを受けたと思えばすばらしいゴール前へのクロスで藤田 のぞみゴールで同点2-2
しかし83分、新潟はやはり上尾辺のすばらしいカットとパス出しから変わったばかりの北原 佳奈ゴールでまた突き放つ
だが浦和の柴田 華絵、86分、今度はスルーしてあがった右SBがクロスをあげて後藤 三和ゴールで同点
ハナエスタ オンステージといえる。
勢いのついた浦和がロスタイムに全面的に攻め込むが、あとわずかのところで藤田 のぞみがボレーをクロスバーに当ててしまう。
浦和はこれで引き分けと思って力を抜いたようだが、上尾辺 めぐみ、最後の最後にディフェンスの乱れをついてピンポイントのミドルを突き刺して決勝ゴール
どうしようもなかった浦和だが、柴田 華絵が流れを変えたのは明らかだったし、荒川 恵理子を藤田 のぞみに代えることで、新潟は狙いを絞れなくなったようだ。
猶本 光も、柴田 華絵とは波長があっているようで、テンポが早くなっていた。
柴田 華絵と浦和のヤングなでしこの動きは鈍重な浦和の中にあって、現代サッカーの速さをもっている。
その要となる柴田 華絵をなぜ後半しか使わないのか理解に苦しむ。
もう優勝が消えたのなら来期のためにもヤングなでしこを使ってもらいたいものだ。
できればINAC戦には田中 陽子を出してもらい、ヤングなでしこ対決をもりあげてくれてもいいと思う。
上尾辺 めぐみは、さらに鋭く、危険になっている。
が、代表で控えだったので知名度がない。
ドイツなどでは若手がたくさん輩出してきているので、パフォーマンスが悪ければあっさり代えられてしまう。
日本もそうしたほうが活性化されていいだろう。
それにしても代表戦が今年ないのが不可解だ。
他国はどんどんやっているのに。
エンディングはハナエスタボールタッチ集韓国戦
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