ヤングなでしこワールドカップ決勝の翌日、なでしこリーグカップ決勝が行われ、日テレベレーザがINAC神戸を3-2で破り、3連覇を遂げた
INAC神戸は今年、このタイトルを含めた3冠をめざしていたが早くものっけからつまずいた格好となった。
このタイトル戦はBS朝日で放送されていたが、8月18日、主力をオリンピック後の休養で欠いたINAC神戸がアルビレックス新潟を破ったのを観て、INACと他との差をまざまざと知らされ、INAC優勝は確実と思っていた
試合は前半6分にINAC神戸のディフェンスからの球出しを伊藤 香菜子がカットして、小林 弥生につなぎ、中央の永里 亜紗乃がゴール
しかしINACが23分、近賀 ゆかりのスルーパスにチ ソヨンがゴール
さらに30分、日テレのゴールキックが近賀ゆかりにカットされて、ゴーベル ヤネスがゴールでINACリード
やはりINAC勝利かと思われたが、44分中央からのロングボールにディフェンス対応が遅れ、永里 亜紗乃がGK海堀と1対1.
慌てる隙に小林 弥生にパスを送りゴールで同点
そして56分、INACのバックからGKに戻す不用意なパスを狙われて永里 亜紗乃が2ゴール目
INACは大野、川澄、澤などの攻撃陣で攻めこむも、日テレGK松林 美久を中心にしたディフェンスが集中して守り、INACのパスを読んでギリギリのところで通さず
日テレもINACのバックラインのミスにつけこんで、ゴールを脅かしてそのまま逃げ切った
INACのバックラインは度々ミスを狙われて失点していたが、今回はほぼ3点という致命的なミスを犯した。
もともとボランチの澤も田中 明日菜も攻撃的であり、CBとボランチにギャップが生まれる傾向があったが、今回はそのギャップに日テレが選手を配してボールを刈り取られた。
また日テレのラインはコンパクトになり、戦略的な一体感があった。
試合に賭ける意気込みの差だったろうか
しかし、11月に女子版のクラブワールドカップ(仮)が準備されつつあり、日本からはリーグ戦女王、カップ戦女王が出場予定とのことであったが、これで堂々と日テレが出場できる
INACがここで勝ってしまえば、日テレ出場してもあまり格好の良いものでなかっただけに良かったと思う。
残念なのは、今日の優勝の舞台に岩渕 真奈が出場していなかったことである。
岩渕 真奈は、金属ボルトで固定している右足小指付け根の痛みがオリンピック中もひかず、再手術するとのことである
ヤングなでしこのハツラツたる姿を見るにつけ、岩渕の本格的な復活の姿が早く見たくなる。
日本の女子サッカーは一見もりあがっているように見えるが、INAC以外の選手の待遇改善はすすんでいるとはいえない。
ヤングなでしこでも、浦和や日テレ等に優秀な選手が出てきたが、それを受け入れる体勢はまだまだである。
オリンピック銀メダル、ヤングなでしこの成功と銅メダル、これ以上のことを求めるのは現時点で難しい。
クラブ側の一層の積極的姿勢でリーグをもりあげてもらいたいものである。
エンディングは日本のうた「夏の思い出」
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