この両者がEUROの4強にすすんだらひさしぶりのことになるそうだ。イングランド16年間ぶり イタリア12年ぶり。
イングランドがそんなものというのは納得できるが、イタリアがそれくらいというのは知らなかった。
両者対決はどうやら1990年ワールドカップイタリア大会での三位決定戦まで遡るようだ。ちなみにイングランドはこの4位が最高の成績だとのことである。
どういうわけかイングランド贔屓の日本メディアではこの弱さはあまり報道されない。
試合は、守ってカウンターを仕掛けるイングランドと創造的に攻めるイタリアという、見慣れぬ展開となった。
この間イタリアの放ったシュートは36本イングランドはテリーを中心とする身体を張った守備で耐えしのいだ。
攻めについてもフィジカルと速さ、さらにジェラードのセットプレーを武器としてイタリアゴールを脅かしたが、危ないシーンはあったもののそんなに怖いという印象ではなかった。
対してイタリアは、やはり攻め込みはするものの、スペインのようなボックス内での最後の崩しや連携がもう一つといった感があった。
今回バロテッリが先発だったが、途中出場に下げられた効果があったか、暴発もせずに、終盤はいい飛び出しで、まさに最終兵器となっていた。
勝負はPK戦にもつれこみ、足にきているイングランドの不利は明らかだったが、それでも1回はリードを奪った。そういう意味ではやっと『ジョンブル魂』が見えた感があるんだろうか。
イギリスメディアではどうかと探すと、大衆紙The Sunでは
「Anyone for tennis?England lose on penalties bring on Wimbledon」という見出しでおちょくられていた。
今日からテニスのウィンブルドンが始まるんでそのために気を使ったのかいという意味だろうか
CNNのインタビューでもロンドンっ子はウィンブルドンに賭けると言っていた。イギリス人のアンディー・マレーが期待を背負っているようだ。こちらも1936年からイギリス人の優勝はないとのことだが。
イタリアの「La Gazzetta dello Sport」では、「E'GRANDE ITALIA!」
という見出しだった。
よほど嬉しいのか、それともこれがイタリアでは当たり前なのか
副見出しではピルロとブッフォンを誉めていたようだ。
個人的に気になったのが、あいもかわらぬルーニーの王様プレイっぷり。ボールをとって誰かに預けてさっさと前線にあがって、確かに目立ちはするがそれほど効果的とは思えなかった。
Daly Mirrorでは、「KNOW HOW ROO FEEL!」という見出しでガックリポーズ。
これから日本の香川がサーバント役になるのかと思うと、あまりマンUが好きではない自分としては少し憂鬱、ま、ひがみかもしれないが
イングランドの伝統的な弱さは、中盤のボールまわし役を他人まかせにしているということにあるんじゃないかと思ったり。
今回のイングランドはイングランド代表を率いたイタリアの高給カベッロ監督が退任させられて、急遽監督となったホジソン監督のリアリズムサッカーだったが、今回はいいとしてこのまま行くのだろうかこれもまた文句が出そう
グループリーグでも書いたが、今回のピルロの人をうまく活かすプレイはすばらしかったと思う。これだけは誰も異論はないはずだ。
ということでエンディングはイングランド期待のアンディ・マレー動画最初にテニスボールリフティング
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