ほぼ毎日3時間英語実況を聴いていると、やっぱり聴きとれるようになるもんだ
自分にしてはすばらしい文章を覚えたのでご紹介したい。
「She is the difference maker」
これが一般用語なのか、カナダのアナウンサーの造語なのか定かではないが、意味は「違いがわかる男の・・・」じゃない「違いをつくる女性」
決勝戦でアレックス・モーガンに言った言葉だが、この一言が決勝戦の全てを言い表していた。
さて試合は、決勝戦のピッチに立ったときから
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!って感じだ
誰しも最強と考えただろうWambachとMoganの先発2トップ
スウェーデン戦でも使わず、ここまで予選でも使ってなかったから、もしや使えないのではと思っても居たトランスフォーマー。某巨大掲示板ご推薦ブログによれば、Moganは「容姿もあって持ち上げられていたところに、さらに若いSydney Lerouxが出てきた」なんて書いちゃった人も居る
しかしドラゴンボールで言えば「ようやくオラの本気を見せるときが来たようだな」だっけ
つまりUSAのスーパーサイヤ人モードいよいよ発動
試合開始はカナダが攻める。自陣左サイドからC. Sinclairに長いスルー、はオフサイド、カナダ得意の攻撃。
だが、いきなり4分、自陣から浮きパスが中盤に入り、さらにWambachがヘッドでつないで裏に飛び出すMoganあっと言う間にDF3人を半ば強引にすり抜けると同時にシュートUSA1点目
このときの気持ちをジョジョで言うならあれだった
「催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ」
って感じだろうか、な、何言ってんだかわかんねーと思うが。
付け加えれば、カナダのGKは控えのGK。正GKは多分メキシコ戦のときに痛めて交代したようだが。
とにかく4分、スラムダンク風に語るなら、「まだあわてるような時間じゃない」
しかしそれは始まりにすぎなかった。
再度Moganにボールが渡るも今度はDFでストップ、これはまだまだ、とカナダの選手も観客も気をとり直す。
そしてバイタルエリアでC. Sinclairに渡ると右へ行くと見せて180度ターンして左にパスでC. Julienが突っ込もうとするがSoloが飛び出してカット。さらにカナダ、左からのクロスが危うくゴールに入りそうになり、Soloが弾く。
しかし24分USA、後ろからのM. RapinoeのスルーパスをMoganがトラップしてそのままゴール右脇に侵入、皆が一瞬気をとられたわずかな隙にWanbachが動き、Moganからのパスにヘッドでゴール2点目
日本人なら忘れもしないワールドカップ決勝戦2点目のパターン
さらにカナダが乱れている28分、C.Lloydのシュートがポストに当たったボールを瞬時に拾ったMoganが、さらに瞬時にWambachに横パスしてゴール3点目
冒頭のアナウンサーの言葉がここで飛び出した。今日のMoganキレキレ
しかしカナダも前半終了直前43分、C. Julienが今度はオフサイドなしでスルーをキャッチして左30度くらいからGK Soloと1対1
だが、Soloがうまく距離を詰めてセーブ
実はすぐ後ろからC. Sinclairが走ってたんだけど、彼女じゃなくても気づかないのが世の常試合の常
ということで。0-3でUSAリードで前半終了
後半WambachがL. Cheneyと交代ここでスーパーサイヤ人モード終了かと思いきや、もうちょっと続くんじゃよ。
カナダもK. KyleからM. Tancrediに交代。裏を狙って飛びだすもオフサイド。アナウンサーがいまいましげに「5times offside」とつぶやく。
そして56分、USA 自陣から左にロングボールこれを右に居たMoganが斜めに走って誰よりも早くボールに追いつくアナウンサーは「offside」と叫ぶがスローでもオフサイドなし
そのまま左を走ってPKエリア内で追いついたDFの前を横走りで右へ行ってシュート4点目
アナウンサーたまらず今度は
「She is Disaster」その気持ちすんごくわかる。
ここでスーパーサイヤ人モード一応終了
あとはUSAもA. Rodriguez.が攻撃したり、彼女と代わったS. Leroux が攻撃したりしたけど、カナダにとってはdifference makerとはいえず、さらにカナダも残念ながらここまで守備にひっぱりまわされると足にきて、C. Sinclair一人では崩せないうちにゲームセット。
ポゼッションはカナダ46%、USA54%。それで4点差とはMoganのdifference maker力がわかる。
予選とは思えないほどの表彰式が用意されてカナダには銀メダル、USAには金メダルと優勝カップ。そして贈呈と同時にスモークとミュージック。
ちなみに得点王はなしあったらC. Sinclairが受賞してカナダも喜んだろうに。
表彰式が終わってからアナウンサーが言う
「オリンピックは夏だから、そのときには別のこと(something difference)があるだろう
USAだってJapanに負けたんだし」
ここまで引っ張ってJapanを持ち出すアナウンサーに脱帽
結論としては以下の3点
その1.カナダと違って日本には前線からのディフェンスと澤、阪口、岩清水 熊谷の門があり、さらにポゼッションを重視してコンパクトにパスをつなぐ日本のスタイルはこうやすやすとかいかないだろう。
その2.USAのスーパーサイヤ人モードは何試合続けられるのか、本戦では少なくとも2試合は超本気モードの戦いが必要。しかしお互い決勝までは当たりたくない相手だろう
その3.カナダの人たちは自国のチーム如何にかかわらず今度こそ決勝までサッカーを見て感動を共にできるだろう
残念ながら三位決定戦はなし。代わりにコスタリカチームのPV。大自然とカワイイチーム。まるで学園ドラマのような動画に癒されてください
これにてオリンピックサッカー女子北中米予選終了
今日のエンディングは『ダンス・ウィズ・ウルブス』
アメリカ大陸の雄大な大自然と開拓者たちと先住民を描いたアカデミー賞映画ですね。この戦いの締めくくりにふさわしいと思います。
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