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#197 - 「ヤル気」を起こすにはどうしたらいいですか?

僕は作家になりたいのですが、怠けることが大好きで…

名前:高橋

こんにちは。僕は、大阪に住む高橋と申します。がなりさんの、悩み相談コーナーはいつも楽しみにしています。がなりさんの答えを自分に向けられたものとしてとらえ、役立たせています。今年31歳になります。家族は、嫁さんと子供(2ヶ月)一人です。よろしくお願いします。

「やる気」を起こすには、どうすればいいでしょうか?

僕は怠けることが好きで、たとえ好きなことや、やりたいことに取り組んでいる際も、「何もしたくない」という欲望に負けてしまうことが多い です。何もせずのんびりすることや、サボることに快感を覚えてしまいます。嫌なことから逃げるために怠けるのは自分でも理解できるのですが、好きなことか らさえも逃げてしまう自分がいるのです。

僕にはやりたい仕事があります。それは作家です。小説(アダルトもの)を書くことや、AVやHゲーム等の企画を書くことを中心にやりたいと思っています。現状は、作家以外の仕事を生活のベースにしないといけませんが、何年か後には・・・と思っています。

僕が今やるべきことは、やはり時間の許す限り自分の作品をどんどん書くことだと思います。しかし、このように思っているにもかかわらず、僕は怠けることが大好きで、何も書かずに寝てしまうという日々が多いです。僕としては、もっと休まずに書き続ける日々が理想です。

そこで、怠けたい気持ちとどう戦っていけばいいか?

がなりさん教えて下さい。また、そんなときやる気のスイッチをONにするためのいい方法があれば教えてください。

読んでいただきましてありがとうございました。 


僕は、怠けたいから、人一倍、一生懸命働きました。先にイヤなことをやってしまって、後からゆっくりと休みたいと思ったんです。でも、怠けているだけで は生きていけないということも知っているし、人に負けるのが嫌いだという性格でもあります。だったら、「怠けるために働こう」と考えたんです。

だから「高橋」さんの「怠けたい」という気持ちはよくわかります。怠けるのは人生の権利だとも思います。要は、楽しく、食べて遊ぶという「消費」も 人間の権利なんです。でも、当然、義務として「働く、稼ぐ」というのも一方にはあるんです。だったら、「怠けるために働けばいいじゃん」というのが僕の考 え方です。

要は、長期的スパンで、物事を俯瞰で見るんです。そうすると、人生において、働く時期と怠ける時期が見えてきます。それに、同じ苦労なら、若いうちにした方が、体力的にも精神的にも少ない苦労ですむんです

あなたみたいな人は、歩合制の仕事がいいと思います。怠け者こそ、固めて稼げる仕事が向いているんです。だから、僕は起業にこだわりまし た。会社経営者になって、金を貯めて、遊んで暮らそうと考えたんです。そうすると、周りからは「働き者だね」と言われるんですが、実はまったく逆なんで す。

僕は、夏休みの宿題を8月31日に、あわててやるタイプの人間でした。でも、頭のいい子は7月中に終わらせてしまって、夏休みを満喫してい ました。僕は「もう20日だ。あと10日しかないよ」とずっと頭のどこかにひっかかって夏休みを過ごしていました。どっちが得なのか。そういう意味では、 10代のころの自分が全部、反面教師なんです。

その結果、厳しい職場で働いて、給料をもらいながら鬼コーチにしごかれる環境で頑張れたんです。そのときにいつも思っていたのは、「今は戦 時中なんだ」ということです。要するに、これは「期間限定のガマン」なんです。だから、今は「お国のために働こう」、「ぜいたくするな!」という思いで頑 張ることができました。

あなたは、転職してでも歩合制の厳しい会社に入った方がいいと思います。怠けるためにも努力が必要なんです。それがうまく回って、「30万 円」を手にすると、「よし50万円を目指してみよう」と思えてきます。それも、これは「期間限定なんだ」という思いが、その背後にあるからです。

あなたも作家を目指しているのなら、「怠けたい人間が、作家になっていく物語」を妄想してみるんです。今の地点から、ゴールまでをイメージ する。あとは、その通りに演じるだけです。自分の人生のシナリオを作って、自分で自分を演じる。そんな自己演出が大切なんです。「嫌いな仕事を1日8時間 できたんだから、好きな仕事を16時間ぐらい、全然平気だよ」と編集者に言っている姿をイメージしてみるんです。

まずは、人生を長いスパンで考えて、働く時期と怠ける時期をしっかりと理解する。また、「1日」や「1週間」という短いスパンでは、「1日 2時間」とか、「毎週土曜日」とか、自分の好き放題やっていい、「ダメな自分」を自由に泳がす時間を作ってあげる。要は、怠け者というのは、故障しやすい エンジンなんです。ならば、だましだまし使っていくしかないんです。


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