タイプ5は、私の経験からすると、おとなしく冷静で知的な人という印象です。しかし、関心のあるテーマに関しては良く喋ったりします。
タイプ5は、スタンフォードでは、Thinkerとあり、他の英語のテキストでは、ObserverとかInvestigatorとあります。日本語では、観察者を使っています。
<ありがちな特徴>
・冷静で分析的な話し方をするので、やや冷たい感じがする。
・自分の考えはしっかりもっているが、自己主張はあまりしない。
・会議では黙っていることが多いが、最後に鋭い意見を出して、流れを変えることがある。
・プライベートな話しはあまりしない。
・自分の感情や気持ちをあまり顔に出さない。
・知識欲は旺盛で、本をたくさん買い込み、いつも何かを読んでいる。
・人間関係に時間を割くより、一人でいることを好む。
・飲み会にいっても一緒に騷がず、隅で黙々と飲んでいたりする。
・考えの浅い人を見下げるような態度をとる。
・人にあまり相談せず、自分で解決しようとする。
タイプ5の大切なものは「情報、知識、意味・意義、考えること、自分の時間・空間」です。
タイプ5は世界から一歩後に引いて彼らの頭(思考)の中を生きているようです。
健全な5は、知識が豊富で先見の明があり賢い。不健全な5は、観念的でけちで失感情症的になります。
<タイプ5の動機と恐れ>
動機は「知識、情報を集め納得、理解したい」。恐れは「意味のないこと」「知識や情報がなく理解できないこと」です。
タイプ5は、理性的で洞察力に優れ、考えることが好きです。タイプ4と同様にマイワールド(4と異なり思考と知識、論理の正解だが)を大切にするので、変わりもの扱いされることがあります。
優れた理解力と洞察力でものごとを観察し、情報を集め、頭の中でそれらの整合性や意味、意義を考えます。しかし、それらは自分の空虚さ(知識や情報がなく意味や意義が理解できない)を埋めるための知識の蓄積や意味の確認です。
また、聞かれれば答えますが自分からのアウトプットには積極性がありません。
物事も先まで見抜きますが、考えた時点で現実として過去のものになった感覚を持ち、そのため傍観者になりがちです。
人と交わること(特に心の交流など)に消極的で、社交には関心が低いです。不健全な状態では、挑発的な議論を好み、冷笑的になります。
タイプ5の問題と課題は、
・暖かみを感じさせない論理的アプローチで、人との距離を置く態度が、人を寄せ付けなくする。にこやかに挨拶や声かけを実践する。
・人に依存しない自己完結的態度はチームの結束や雰囲気に問題を生じさせる。チーム意識や協力関係を大事に報連相を増やすこと。
・自分の意見や主張に関して積極性がない。訊かないと答えない。自分に主張や考えを積極的に相手に伝える。
・知識や時間、エネルギー、プライバシー、個人的空間などをけちらないで、対人関係に費やす。
・自分だけの閉鎖的な世界から出て、コミュニケーションをとってみることです。
■統合の方向——成熟するために、学ぶと良い方向
タイプ5はタイプ8から学ぶ
‐考え過ぎないで行動する。情報が乏しいときも行動してみる。自分の意見を主張してみる。