エニアグラム性格学~タイプ3 | 立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

立命館大学ビジネススクール教授、合同会社人間開発研究所代表社員、元臨床心理士、元JOC強化スタッフ(メンタルトレーニング、コーチング)の高橋慶治が、マインドフルネス、メンタルタフネス、ストレスマネジメント、コミュニケーション&人間関係など色々書いています。

タイプ3は私にとって個人的に思い入れある性格タイプです。おおよそ30年にわたって一緒に仕事をしてきたビジネスパートナーがタイプ3なのです。

 

私は調停者とか平和主義者と言われる、のんびりのタイプ9のなので、イケイケのタイプ3はある意味で苦手なタイプだったので。

 

さて、タイプ3は、スタンフォードではAchiever、その他のテキストでPerformaerとあります。日本語では「達成者」です。

 

<ありがちな特徴>

・要領がよく、多くの仕事を手際よくこなす。
・会議でお偉方がいると自分の実績を上手にアピールする。

・仲間と一緒に働くのが好きで、グループのリーダーになる。
・自信家で、自分はうまくいくと思っている。
・仕事がうまくいかないと表面を取り繕い、よく見せようとする。
・スケジュ-ル表はいつも一杯で、意欲的に何かをしている。
・競争心があり、常にトップを目指している。

 

タイプ3の大切なものは「効率よく仕事をし成果をあげ評価・賞賛されること、成功すること」です。

 

タイプ3は社会的な賞賛・成功や達成で自分を評価します。

 

健全なタイプ3は、誠実で有能でプラス志向です。しかし、不健全になると、成功や評価のために陰謀的になったり、過度に競争心が強くなり手段を選ばなくなったり、見かけだおしになることもあります。

 

<タイプ3の動機と恐れるもの>
動機は「目標を達成し、認められたい」「成功し、賞賛されたい」。恐れは「失敗」「評価を失うこと」。


上昇志向が強く精力的で成功志向です。実際的で融通が利き、行動力や先進性があります。

 

自尊心が強く、自分の価値を信じていて、いつも自分を磨き自分を最高の状態に高めたいと思っています。

 

ビジネスの能力や業績に関心がつよく、成功者としての自分のイメージを大事にします。

 

その根底には役に立たない人間、評価の低い人間であることを恐れ、失敗を恐れる心理があるからです。

 

いわゆるリーダー型で、いつも明確な目標とビジョンを持ち、それを達成するためにはどうしたらいいかを常に考え、時間も効率的に使います。

また、周囲の人の才能もよく見極める目があます。

 

<タイプ3の問題と課題>

・一人で突っ走ってしまいがちになるので、自分を振り返ること(内省)をしたり、やチームを支援する言動をふやすことです。
・すぐに成果のでない長期的な関係作りや自己を豊かにする課題にとりくむこと。
・情熱的に話し説得力があるのですが、自分が話したいという欲求を抑え、聞き上手になることは大切です。

・うまく行っている時ほど、リスクや仲間や家族のことを考えたり、心身の健康に注意を向けることです。

 

統合の方向——成熟するために、学ぶと良い方向

タイプ3はタイプ6から学ぶ

‐常に前に出るのではなく、チームの一員としての謙虚さを持ってみる、マイナスの要素、リスクについても考えてみる。