　この週末、余市町のエコビレッジでは、山菜を食べるイベントが開催されました。

　裏山の木々は、まだ新芽が出ていませんが、地面には新緑が芽吹き、エゾエンゴサクの青い花が咲き始めています。

【エコビレッジの裏山】

　エゾエンゴサクは、北海道にしかない山菜です。花を含む地上部は、さっと茹でておひたしや和え物、酢の物などにします。アクやクセがなく、生のまま汁の実、椀種、天ぷらにもできます。

【収穫したエゾエンゴサク】

　先日、沖縄から帰ってきた知人が、名護市で撮った写真を送ってくれました。名護市は、沖縄本島の北部「やんばる」の中心都市で、開発が進む那覇市に比べて昔ながらの沖縄の雰囲気が強く残っています。

　まだ肌寒い北海道と違って、沖縄は「うりずん」と呼ばれる、一年で最も過ごしやすい時期です。

【うりずん　（沖縄気象台ＨＰ）】

　２月下旬頃から４月下旬にかけての時期（旧暦の２月と３月）を、沖縄の方言で「うりずん」と呼びます。沖縄では、この時期は一年で最も過ごしやすいと言われています。

【島のおそうざいや　さんかく屋】（名護市宮里３丁目）

　アダンの実が、黄色く色付いています。色も形も、パイナップルそっくりですが、似て非なるものです。

【アダンの実】

　アダンは、沖縄では身近な植物なので、沖縄民謡の歌詞にたくさん登場しても良さそうなものですが、私がパッと思い浮かぶのは、次の曲だけです。

＜３番＞

白浜清（しらはまかい）しゃや

朝凪夕凪（あさどぅりゆうどぅり）よ

潮は満潮よ　磯で千鳥鳴いてよ

帰るサバニを招くアダンの

アダンの清（かい）しゃよ

【季節の変わり目】北海道はエゾエンゴサクの絨毯、沖縄はアダンが実る