『1959 コルベット ブレーキ修理』

1959 Chevrolet Corvette
(シボレー・コルベット)
ブレーキ不良、原因はマスターシリンダーの
経年劣化によるフルード漏れ。

よくなんでも交換するのが悪いとか
技術がないような事をいう人がいるんだけど。

状況に応じて現品を直したり
交換したり要所によって
様々な修理を織り交ぜる必要がある。
修理といっても応急的なものなのか？
オリジナルを尊重する事を重んじるのか？

自分は
修理の品質に関しては
この仕事を始めてから
一日だって考えなかった日はない。
25年以上も
どんな修理が良い修理なんだろう。

そう考えて考えて
沢山の修理をやってきた上で
今がある。
だから何も考えないで
交換しているわけではないんだ。

近年では評価もされているし
レベルの高い仕事ばかりになっているから
議論するような相手もいないだけどね💦

今回は
マスターシリンダーの不良で
質の高いリプロ品が販売されているので
ASSY交換で進めてる。

ACデルコ社の最も高品質なグレードの
部品をUSAより取り寄せした。

たかだか
マスターシリンダーの交換かも
しれないけど・・

丁寧に的確に出来る店は
少ないというか・・自分が信頼できるのは、
自分の店、自分の部下しかいない。

適当につけても
それなりに動作してしまうから本来の
性能を発揮せずに
仕方がないとかそんな感じで
すまされているケースが多いんだ。残念。

作業中の写真のとおり
マスターシリンダーは
取り付け前に単体でエア抜きする必要があることや
接続部のオーバーホール、
的確なサイズの銅ワッシャーの交換、
コッターピンの交換など

そしてブレーキの踏みしろである
プッシュロッドの調整など

簡単なようで実は
物凄く奥が深くて

うん。いい仕事！的確な仕事をしている。

そう言える。言われる仕事をしていきたい。

昔はそういう仕事をよく目にした。
近年は悪い仕事は多く目にするけど・・
良い仕事は目にしない。
良い職人が本当にいなくなってしまったんだ。

自分の店も継承する人はいないから
自分達が良い職人であるなら
最後に職人になるんだろう。

それでも
必要としてくれる人がいる限り
自分達はこの誇りある仕事を継続していきたいと
考えている。

アメリカの宝とも言われる
1959年型コルベット
大切な車の修理を自分に依頼してもらい
心より感謝している。

期待にキッチリ応えます！

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