1959年型 アパッチ オールペン4
切貼技法(キリバリ)。
アメリカ式に言えば「メタルワーク」なんて呼ぶ。
カスタムショップなんかでは、このキリバリ工程を
自慢気にしているようだが、
鈑金職人であればこの程度の事は、別に大した事じゃない。
昔はこのようにして普通に直していた。
腐食した部位や変形した部位を切断して
整形後に溶接する。
左Frフェンダパネル下部の腐食を
0.8MMのボンデ鉄板を切り出して成形し
溶接する。
左Frドアヒンジ下の腐食、虫食いも同様に
溶接して修復する。
一人前の鈑金職人であれば、
普通に出来る仕事だが、
最近はこのような技術は使用しない。
何故なら、この技術料より
交換した方が安価だからだ。
しかしながら、オリジナルの部品がなかったり
部品価格が高額であれば別の話になる。
古い車のレストアでは、
必要な技術となる。
現在、この技術を継承する若い人は
ほとんどいない。
俺は、40歳になる。鈑金職人の内田専務も同い年だ。
俺達の世代が最後の後継者になるのか?
http://www.threearrow.ecnet.jp/