走る人谷川真理ハーフマラソンは、今回で4回目。
 

 今回は、直前にプライベートな出来事で気持ちが落ち込んでいたうえ、両足とも違和感(左:ふくらはぎ、右:足首上部)があったため、DNSも考えていました。

 天気が雨ということにでもなれば、文句なくDNSだったのですが、天気は前日の雨から回復傾向だったので、会場へ向かいました。

 しかし、この日は雨の心配はないものの、気温が低く、北風も強い。本当に寒い日でした。

 

 不調の足を守るため、違和感のある箇所にベタベタとチタンテープを貼り、防寒とふくらはぎ保護を兼ねて、CW-Xのロングタイツで臨みました。

 さらに、上はTシャツにアームウォーマーと手袋でほぼ完全装備。

 

 この大会は、去年から男女別コースとなり、今年は去年と同じく、男子は荒川沿いを上流へ、女子は下流へ向かって走る往復コースです。

 女子が10時にスタートし、10分後、反対方向に向かって男子がスタートします。

 

 いつもどおり、1キロ前後のジョグ+流し1本のアップ後、スタート地点へ向かいました。

 足の調子も今一つなので、後ろの方からスタートするつもりでしたが、同じ会社の走友のしばぽちさんに促されて、結構前の方に位置取りしました。

 この結果、スタートロスは自己計測で17秒。前が詰まることなくスタートできました。

 

 ラップタイム(自己計測)は、
 5k 24:07(スタートロス17秒込)
 10k 24:37
 15k 23:29
 20k 23:33
 ゴール 5:04 でした。
 (ゴールタイムはグロス1:40:50、ネットは1:40:33)

 昨年の記録を6分更新しました。
 12月の自己ベストよりは1分半ほど遅かったものの、10月と11月に走った3回のハーフレースの記録よりはよかったです。

 結果としては、100分を切れませんでしたが、足の調子を気にしながら、あまり無理をせず走った割には、セカンドベストとなるタイムとなり、満足のいくレースになりました。


…以下が詳細…

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(~5キロ)

 10時10分、号砲が鳴ってもスタート地点まではのろのろ。

 しかし、スタート地点を越えた途端、かなりのスピードで前が走り出した。

 さすがに前の方に並んだだけの事はある。

 そうは言っても、遅い人も結構いて、抜かれるより抜く方が多い。

 (他人のことは言う資格はないが、私から見ても、「並ぶ位置が前すぎるよ」と言いたくなる人が結構多い。)

 

 足の方が心配だが、周囲のスピードに合わせて走っていたら、程なく1キロのポイントを通過。

 時計のラップを見ると、3分56秒だった。

 「えっ、4分切ってるの!?」。

 そんなにスピードを出していると思っていなかったので、距離表示が間違っているのではないかと疑いつつ、「周囲のペースに合わせすぎたかも知れない」と、スピードを少し落とした。

 2キロ地点でラップを確認すると、5分18秒だったので、やはり1キロ地点の距離表示がおかしかったようだ。

 その後は、キロ4分50秒前後でラップを刻む。

 抜かれ基調だったので、周囲のスピードに合わせ、もう少しペースを上げようかとも思ったが、向かい風が結構強いので、ペースを上げると後半持たないかもしれない。

 何よりも足の方が心配なので、無理のないペースで進んだ。

 エイドで水分補給後、5キロ地点を越えた。

 5キロのラップは、グロスで24分07秒。ネットなら23分台。

 向かい風の割には、走れている。


 (~10キロ)

 向かい風対策として、集団で走っている後ろに付こうと思っていたが、やはり自分の実力に比べて前過ぎる位置に並んだせいで、後ろに付いても、周囲のスピードが速く、すぐ離されてしまう。

 無理するわけには行かないので、結局風除けがない状態で走っていた。

 5キロを過ぎて、冷たい北風をさらに強く感じるようになった。

 風をほぼ真正面に受けながら、走る。

 1キロごとのラップをみても、少しペースが落ちているようだ。

 時々、急に吹く強風にさえぎられ、体が前に進まなくなるように感じることもある。

 8キロあたりで、左足のふくらはぎの違和感が強くなってきた。

 やはり、今日はペースを上げることを控えなければ。

 

 10キロ手前で堤防の上に上がるため、このコースでは唯一の上り坂がある。

 この上り坂では、強い向かい風に行く手を邪魔され、かなり走りにくかった。

 堤防に上がってからも吹きさらしの状態で、さらに風がきつい。

 10キロのスプリットは、48分44秒だった。

 この5キロは、かなりペースが落ちた。

 5キロのラップも24分台半ばになってしまった(実際は24分37秒)。

 特に、10キロ地点の1キロのラップは5分を超えてしまった。

 

 (~15キロ)

 「あとちょっとで、この向かい風が追い風に変わる。もう少しの我慢だ」と思いながら、折り返し地点に向かって走った。

 しばぽちさんとすれ違った。

 故障中の足で、「前日の夜の酒が残っている」と言ってた割には、きっちり走っている。


 堤防の上をしばらく走り、一旦下ったところに折り返しポイントがある。

 折り返しポイントの100~150mぐらい前で、タレントの猫ひろしとすれ違った。

 集団に混じって真面目な顔で走っていた。

 「猫ひろしには負けない」と、レース前に言っていたしばぽちさんは、公約どおり猫ひろしをぶっち切っている。

 「自分も、猫ひろしに追いつけるかな」なんて思いながら、折り返した。

 折り返してしばらくすると、玉ちゃんや鈴木崇司(アナウンサー)など、何人かのタレントとすれ違った。

 みんな一生懸命走っていた。

 折り返して上り直した堤防の上は、追い風になり、もう風を感じない。

 ようやく、走りやすくなった。

 ペースを上げたいところだが、8キロあたりから感じていた左足のふくらはぎの張りを考え、無理はしない。

 それでも、向かい風から追い風に変わった分、キロごとのラップは10秒ほど上がった。


 すれ違うランナーがだんだん少なくなってきた。

 そんな中、最後尾に近いところを、物真似タレントの松村邦洋がヨタヨタと走っていた。

 スタート前、松村が会場でインタビューを受け、掛布の物真似でやり取りしているのを耳にしたが、まさかハーフのレースに出ているとは思わなかった。

 彼が、この寒い中、真っ赤な顔をして、汗を流しながら、太った体で一生懸命走っているのには感銘を受けた。

 すれ違うランナーからは、口々に激励の声がかけられていた。


 15キロ地点のスプリットタイムは1時間12分13秒。

 この5キロのラップタイムは、23分台に上がったのは分かった(実際は23:29)が、100分切りのためには、かなりペースを上げなければならない。

 違和感が強くなっているわけではないが、やはり足のことを考えると、これ以上ペースを上げるのは心配だ。

 100分切りはあきらめ、このペースを維持することにした。


 (~20キロ)

 風が舞っているのか、追い風は、時に横風になり、向かい風になる時もある。

 しかし、キロ4分40秒前後のペースを維持し、淡々と走った。

 このペースなら、心配のあった足は何とか持ちそうだ。

 残り3キロの表示が出てきたあたりから、周囲にはペースを上げる人が増えてきた。

 前回12月に100分切りをした小川和紙ハーフでは、ここらあたりは、自分もかなり頑張ってペースアップしていた。

 今回は無理しない。

 といっても、もちろん余裕たっぷりに走っているわけではない。

 気を許してペースが落ちない程度には、頑張っていた。

 

 前のランナーが、次々と誰かとハイタッチをしているのが見えた。

 谷川真理さんだった。

 女子のコースでハーフを走り終わった後、男子コースの応援に来たようだ。

 私も、ミーハー精神を発揮して、ハイタッチ。

 本日の一番の収穫!!


 20キロのスプリットタイムは、1時間35分46秒だった。

 この5キロは、その前の5キロとほぼ同じペースが維持できた。

 

 (~ゴール)

 20キロを過ぎて、あと1キロ余り。

 このペースを維持すれば、グロス100分台がなんとか可能かなと思いながら、残りの距離を走った。

 ゴールが近くなり、応援の人も増えてきた。

 最後のスパートをする人にどんどん抜かれる。

 無理せず、ペースを維持。

 コースを左折して50mほど先にゴールがある。

 ゴール地点に設置された電光掲示板がまだ1時間40分台なのが見えた。

 この50mで何人かに抜かれながらゴール。

 

 グロスで1時間40分50秒。

 100分は切れなかったが、なんとかセカンドベストの記録となった。


 【雑記】

 私がゴールしたとき、タレントの名前を書いた紙を持ってタレントのゴールを待っているスタッフの女の子たちがいましたが、猫ひろし担当の子はまだ猫ひろしのゴールを待っているようでした。

 折り返しでは200mぐらい私の前を走っていた猫ひろしですが、気付かなかったけれど、後半追い抜いたのかもしれません。

(追記…他のブログの記事で、猫ひろしは95分だったという記事を見ました。やはり速いなぁ)


 

 ゴール後、余り高価なものではないものの、今日のレースで初めて使ったレース用の手袋をうっかりなくしてしまいました。シューズにつけたチップを外すときに置き忘れてしまったようです。

 相変わらず、ドジなので、嫌になってしまいます。


 レースには、しばぽちさんの他に会社の先輩が2人来ていたので、レース後4人で一緒に食事しました(生ビールも2杯飲みました。レース後のこれが楽しみです。寒いから気付かなかったけれど、やはり汗はそれなりにかいていたようです)。

 4人で話していると、全員、青梅マラソンにもエントリーしていました。

 誰しも、レースにエントリーすると、普段の練習にも張り合いが出るものです。


 今日は会えなかったけれど、同じ会社から初レースとして参加表明している人がいましたし、高校時代の同級生とも会場で会いました。

 彼も初レースとのこと。
 やはり、マラソンブームなんだということを実感しました。


 

 帰宅後、疲労抜きとダメージ確認のために5キロ、ゆっくりキロ6分半ほどのペースで走りました。
 両足とも張りはありますが、ダメージは少なそうです。