2022年5月18日 水曜日 手術後九日目
6時少し前に起床。昨晩は2度起きて、本を読んだりラジオを聞いたり。頭痛が少し、鼻も少し痛い。
先日鼻を処置してもらってから鼻の痛みがあるのだ。また鼻水が気になり鼻をススってしまう。治癒に良くないため看護師に止めるよう指導されているが、この癖がどうしても抜けない。
地元の耳鼻科を受診した結果、懸念していた通り「副鼻腔炎」である、との診断を受けた。
大学病院に電話で連絡。「経鼻内視鏡手術」を前提とした3月14日の手術は延期と決まった。そのあと私は「経鼻内視鏡手術」にこだわるか「開頭手術」とするかの決断を迫られることになる。
「経鼻内視鏡手術」であれば、まず副鼻腔炎を治療しなくてはならない。「開頭手術」であればすぐにでも手術日程を取り決めることができるはずだ。
数日後、大学病院を訪れた私は、やはり「経鼻内視鏡手術」を希望することを内視鏡の担当医師に伝えた。
この病院の主任教授の話を思い出し「開頭手術」に切り替えようかとも考えたが、最終的には「経鼻内視鏡手術」を希望した。
理由は、当初からの私の意向であることの他に、インターネットや医師からのこれまでの説明で、この「経鼻内視鏡手術」の手術方法を具体的にイメージできていたこと、また内視鏡の担当医師との意思疎通がうまくできていたことが大きい。
もちろん副鼻腔炎の治療期間中に腫瘍や目の状態が悪化してしまう可能性はある。でももうこれで進めようと決めた。
さて私の選択は正しかったのだろうか?
この問いに対する私の考えは、あらためて述べることにする。
朝食。腹が空いている。さやインゲン、玉ねぎ、人参の味噌炒め。野菜が入った厚揚げ。キュウリと青葉の漬物。豆腐とキャベツの味噌汁。食パン。牛乳。
担当医に頭から、傷口を止めていたステープルを取ってもらった。痛みはない。MRIに向けた採血。鼻うがい。
昼食。鶏肉と人参、青菜の卵とじ。青菜とツナのお浸し。トマト。桃を形取った饅頭。うどん。温かいつけ汁。乳酸菌飲料。うどんはやはりソフト麺とはちょっと違うかな。ソフト麺より強めのコシがあるし、麺の、のど越しがいい。
造影剤を使ったMRI検査。今回の検査はつらかった。
ひとつは検査時間が長く感じたこと。実際にはいつも通り20~30分で終わっているとは思うのだが。
長く感じた要因は、右手首に取られた点滴の刺し口が痛かったのと、首に当てられたタオルが気になっていたため。
それから、検査が終わったあとが大変だった。腕の関節が痛い、体が寒い、少し振らつく症状がでた。
MRI担当の看護師に「車椅子を用意するか」と問われたが、「何とか大丈夫」と断り、病棟担当の看護師に付き添われて病室まで戻る。病室に戻って休むと症状は落ち着いた。
点滴の挿し口の痛みはしばらく続いた。あとでよく見ると内出血の跡が残っている。点滴の針は左手首の親指側の付け根のあたりに刺された。肉が薄く骨と皮だけの部分である。何かの拍子に点滴の針が血管から外れてしまったのだろうか。
だがそれも仕方ない。点滴の針を刺すとき担当の看護師はだいぶ迷っていた。これまでの点滴の刺し傷が残っていたため、ここしか刺せる場所がなかったのである。はじめ担当した看護師が音を上げて、応援の看護師を呼んだくらいである。
MRIは退院後にも予定しているので苦手意識を持ちたくない。今後は検査に入る前に何か違和感がないかよく注意しようと思う。
夕食。サーモンタルとタルソースのフライ。ハム、ジャガイモ、人参、グリーンピースの旨塩煮。カリフラワーと赤ピーマンのサラダ。メロン。フライはサーモンとタルタルソースを挟んで一緒に揚げている。サーモンと酸味のあるタルタルソースがうまく絡んでいるのが嬉しい。
21時過ぎに就寝。