高倉健をスターダムに押し上げた美空ひばりとの初共演作「青い海原」 | 市川名画座 娯楽的映画生活

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高倉健は1956年にいきなり主演デビューしていますが、当時彼が日本映画を代表する大スターになることを予測した人はいませんでした。

1957年大スター美空ひばりとの共演が高倉健の運命を大きく変えたといっても過言ではないでしょう。

美空ひばりを観にきた女性ファンが高倉健を見てあのハンサムな青年は誰となったそうです。

当時すでに日活で大スターになっていた石原裕次郎と比べると野暮ったく田舎くさい印象の高倉ですが、裕次郎が苦手な地方の女性ファンからは絶大な人気を博します。

当時東映と専属契約していた美空ひばりは現代劇の相手役にお気に入りの高倉を指名、以降数多くの作品で共演します。

またプライベートでも美空ひばりは高倉健と江利チエミを引き合わせました。

「青い海原」は港横浜を舞台にした無国籍風な青春歌謡映画です。

作品の楽しさもさることながら高倉健を大スターになる分岐点となった貴重なフィルムだといえます。