クロード・ルルーシュは今年80歳になるフランスを代表する名監督です。
64年カンヌ映画祭グランプリに輝いた「男と女」以降監督の名前で客が呼べる数少ない映画作家です。
ルルーシュ作品に欠かせないのがフランシス・レイの音楽でフランシス・レイも今年85歳を迎えました。
50年以上コンビを組んでいる二人が新作を生み出していることは世界の映画関係者からもっと評価されるべきだと思います。
流麗な映像と語り口の瑞々しさはフランシス・レイの音楽が流れることでさらに素晴らしく浄化します。
インドを舞台に繰り広げられる映画監督と音楽家の葛藤はクロード・ルルーシュとフランシス・レイの写し鏡のようです。
映画と音楽の深い絆を改めて認識させられる珠玉の一編です。