皆から絶賛の声が届く、トップガンマーヴェリック。
初回こそガンダムという伏兵に負けたが、今度こそ鑑賞成功。

その内容は、前作トップガンを見た者を決して裏切らない、当時の青春時代が蘇る感動的な内容が盛りだくさんだった。

 

期待した時に期待した事がちゃんと出てくるあたりの安心感は時代劇、水戸黄門に例えるなら、娘さんの窮地に現れ助ける風車の弥七の伏線から始まり、敵味方がはっきり分けられ、最後は悪をこらしめ味方が必ず勝つという、まあ爽快娯楽劇お決まりのパターンである。

 

でも前作よりも更に娯楽性が強くなっており、成功の可能性が殆ど無い作戦を奇跡的に成功させるあたり、よくあるB級エアフォース物や、ヒーロー物なんかとそんなに変わらないと感じるのは俺だけか?。

 

しかし登場する本物の戦闘機のシーンが、ど迫力で、そんな事は気にならない程楽しめる。
あと戦闘メカの他バイクや車なども登場しメカ好き目線でもたっぷり楽しめる。

そこで映画に登場したマシンをあげてみた。

■KAWASAKI Ninja GPZ900R
前作でも登場した当時世界最速バイク。
これに憧れGPZ400に乗ってた輩も多いはず。

■KAWASAKI Ninja H2カーボン(サーキット専用H2Rマフラー改)
なんとスーパーチャージャー搭載、現最速クラスのスーパーバイク。
しかし外人さんはショーコスギの影響かNinjaネームが好きねえ。

■ポルシェ911(901型)
前作ヒロイン車は356スパイダーが登場したが、新作ヒロインでは911の901型。
なぜ901型と呼ばれるかと言うと、当時間に0が入る名称をプジョーが先に登録していた為、形式番号は901のまま名前だけ911に変更された、というポルシェファンでは有名な話。
なのでそれがなければ現代まで続くポルシェ911の名称も、ポルシェ901だったかもしれない。

なお形状的には初期911ナローポルシェより後の、サイズアップしたシリーズと思われる。
5本スポークホイールやオーバーフェンダーなど、丁度サーキットの狼、早瀬左近の愛車で有名な名車、カレラRS2.7などの中期辺り、かつ930型(ターボ)のようなFウインカー内蔵のビッグバンパーモデルより前の時代の物と推測できる。

 

■エイブラハムリンカーン(CVN-72)
原子力空母ミニッツ級5番艦で空母打撃群の中核。アメリカ海軍の空母には大体歴代大統領の名前がつく。艦載機は戦闘機のFA-18EF、F-35C、電子戦機EA-18G、早期警戒機E2-D、海上作戦ヘリMH-60S(UH-60派生機)他。
実際トップガンマーヴェリックのロケが行われた空母がこれで、つい最近横須賀港に寄港しその巨大な姿を披露している。。


■P-51マスタング
レシプロ単発単座の戦闘機。特にロールスロイス製エンジン搭載の後期型はプロペラ機の傑作機と言われる。第二次世界大戦時、前半の空の王者が零戦なら、中後期の支配者はP-51マスタングか。なんと驚くべき事に劇中登場の機体はトム・クルーズの私物だとか。そういや映画大脱走でスティーブ・マックイーンが乗るバイク、名車トライアンフも彼の私物だったとか。どちらも映画にかける情熱が半端ないですね。

■F/A18E /Fスーパーホーネット
今回登場する現アメリカ海軍空母艦載機。
Fはファイト、Aはアタック、つまり戦闘も爆撃もこなす万能戦闘攻撃(マルチロール)機で、Eは単座、Fは複座。初代FA-18ホーネットの正常大型進化型、というか共通部品は殆どない別物と言った方がいい機体だが、ホンダのクイント・インテグラのように前型の名称が入ると書類が通りやすいからとか。

突出した性能はないが最大の特徴は、ウエポン満載時も海上投棄せず着艦が可能で経済的、なので次期艦載機F35Cと併用でまだまだ使われるかも。
横須賀港から米海軍厚木基地迄の航路で、たまに私の自宅上空を通過するが、かなりの騒音で家が揺れる。まあミリタリー好きなので気にはしないが。たまに厚木の県道を走っていると轟音とともにFA-18が降りてくるのをかなりの大きさで見る事ができる。横浜横須賀市民には結構馴染みの機体。

■F14Aトムキャット(A型、B、D型まで派生アップデート)
言わずと知れた前作にも登場の前アメリカ海軍空母艦載機。最大の特徴、可変翼により高速と低速時の安定性を両立。同じような空軍固定翼機F-15イーグル同様空対空制空戦闘に優れた機体。
ファンも多くマクロスのバルキリーもこれがモデルか。

■F35-CライトニングI I
本作で活躍はしないがチラリとでてくる第五世代ステルス次期空母艦載機。
空軍のF35Aより翼が大きく丈夫に。機内下と両サイドのウェポンベイに短中距離ミサイルを収納できる。あと外に吊り下げてウエポン追加も出来るが、ステルス性能も速度も落ち、また着艦時ウエポンが残ってればは投棄が要るかも。

■シコルスキー製HH-60Hレスキューホーク
脱出して救助されるヘリは大体これか海軍用のSH-60シーホークか。映画にもなった有名なUH-60ブラックホークの派生機で、自衛隊の救難隊でもUH-60Jの派生機が使われているヘリの名機。

 

■SR-72(ダークスター)
今や偵察といえば衛星だが、かつてマッハ3.3を誇った最速の偵察機ロッキードSR-71ブラックバード。その正常進化系、極超音速無人実験機SR-72がモデルの、架空の有人実験機。
ちなみに初期SR-71は、その速度による摩擦熱の、熱膨張を計算して作られた為、待機中は燃料が漏れたとか。ならマッハ10はどうなるんやろ?
まあ素材も技術も当時より進化してるんやろけど。

 

■スホーイSu-57
敵方設定の第五世代ステルス戦闘機。詳しい性能は未定ながら、脅威の運動性をもつ同社スホーイ社製Su-27フランカーが、前最強戦闘機F-15イーグルの対抗馬なら、現最強戦闘機F-22ラプターに対抗して作られたのがこの機体のはず、であるならかなりの性能だと推測できる。

■ミルMi-24ハインド
ソ連時代に作られたの息の長い攻撃ヘリ。ランボー怒りのアフガンとか東側敵方は大抵これかも。主人公は大体これに追い回されるパターンが多く、本作でももちろん期待通りのご活躍。

 

以上マシンおたくのまとめでした。