程なく私達は二年生になった


二年生になるとクラス替えがある


一組は特進クラス


二組は芸術クラス


三から八組は文系クラス


九、十組は理系クラス


このいずれかに分けられた


一年の二学期には自分がどこに行きたいかの調査があり、私は理系が得意だったことと、将来医療事務として働く予定だったので、理系を選択していた



山崎くんは普通に文系を選択



彼は六組


私は九組となった


この頃から彼の束縛が強くなっていく


何故なら理系は一クラス40人で30人は男子、残り10人が女子と圧倒的に男子の多いクラスだったからだ


その為彼は異常に他の男子を警戒するようになった


自分以外の男子との会話は禁止

休みの日はバイト以外の外出禁止

好きな芸能人禁止


と、まぁガチガチに固められていた


でも私はそれでも良かった


元々人見知りで男子なんかとは話が出来ない性格だったし


土日はほとんどバイトだった


ただ、好きな芸能人禁止は辛かった


私は当時流行っていた男性二人組のアーティストが大好きで、バイト代で唯一買うのは彼らのCDだったし、ファンクラブにも入っていたり、部屋の壁にはポスターやカレンダーがあちらこちらに貼ってあった


それを知った彼が大激怒…


俺以外の男はダメ!!


と禁止されてしまった


芸能人にまでヤキモチやくなんて、嬉しい半面その位は許して欲しいな…なんて思ったり


でも彼が好きだったから、彼を怒らせたくなくて彼が言う通りにしていた



でもこの束縛が元で、後々二人に大きな歪みが出てきてしまう