Al Fresco Place: Freemans
こんにちは、平野佳です
Alfresco、またはAl Frescoという言葉をお聞きになったことがありますか?
Al fresco: 新鮮な空気の中で アウトドアで
Alfrescoな場所、もの、心のAlfrescoを求めて旅をします.
路地の奥に
ニューヨークは南北を走るアベニューと東西のストリートで碁盤目のように区切られた、極めて論理的な都会・・・というわけでもなく、あれ?と思うところに路地があったりもします。Lower east Side地区のBowery通りをHoustonから南へ下り、そしてRivington通りを東へ入ると、すぐに小さな路地があります。その突き当たりにあるのがFreemansレストランです。
このレストランのコンセプトは、コロニアル時代のアメリカ、つまり17世紀、イギリスに刃向かう、失礼、アメリカという国を作り上げようとした人々がいたころのタバーンなのです。タバーンというのは食堂ですが、レストラン、サロン、そしてインを兼ねたような場所。そういえば、フィラデルフィアに建国のころからあるというタバーンが営業していて、訪ねたことがあります。ベンジャミン・フランクリンやジョージ・ワシントンらが集まって相談ごとをしていたかもしれません。
Freemansは、その頃のタバーンをコンセプトにしているわけです。ですので、インテリアはノスタルジック、そしてメニューにもノスタルジックなものがあります。アメリカのコンフォートフード(おかあちゃんの味)なのでしょう。
結構知る人ぞ知る、でもあるのですが、話題にもなっているので、アメリカの田舎からでてきたおばさんたちが集っているときもあるのでびっくりしたりします。一切宣伝していないそうですが、いつもいっぱいです。何しろ6人以上でないと予約できないので、並ぶのを覚悟しないとなりません。
17世紀の人のようなバーテンダー
後ろの剥製って本物です
賑わっていますね、いつもこんな感じです
開店前出ないとインテリアが良く分からないほど込み合うバー
これは温かいアーティチョークのディップ
Photograph:Kei Hirano
これがお勧め! Devils on horse back 馬の背に乗った悪魔
なんだと思います? プルーンの中にゴートチーズ、ベーコンを巻いてこんがり焼きます
コロニアル時代に本当にこんなもの食べていたんでしょうか・・・・・?日本的にいうなら、江戸時代の肴で酒を飲むってとこですか。 食を楽しむには創造性と想像力がいるってことですね。頭の中をAl Frescoにして、今晩は一杯やってみましょう!
Kei Hirano
写真提供:Freemans Restaurant